須齋正幸副学長らの論文が、国際学術誌 The British Accounting Review に掲載されました。The British Accounting Review は、会計学・ファイナンス分野における国際的な学術誌として高く評価されています。
研究内容
近年、パンデミックや地政学的リスクの高まりを背景として、企業間のサプライチェーン(供給網)に対する関心が世界的に高まっています。しかし、企業間で生じる情報の非対称性をどのように解消するか、またサプライチェーン上で発生したリスクに企業がどのように対応するのかについては、十分に解明されていません。
本論文は、サプライチェーン研究を「情報の非対称性」と「リスクの伝播」という二つの視点から体系的に整理し、それらを統合する理論的枠組みを提示したものです。具体的には、取引先企業との情報共有の仕組みや、サプライチェーンを通じて伝わるリスクへの戦略的対応に関する先行研究を整理し、両者が相互に関連していることを明らかにしました。
さらに、本研究では、グリーンファイナンスや環境イノベーションなどのサステナビリティ分野の課題についても、同じ枠組みで分析できることを示しています。本論文は、サプライチェーン研究の発展に向けた新たな研究の方向性を示すとともに、持続可能な企業活動の実現に向けた学術的基盤を提供するものです。
論文情報
雑誌名:The British Accounting Review
論文名:Information and risk in supply chain relationships: Perspectives from accounting and finance
著者:Ralf Zurbruegg, Ting Zhang, Mark Jacobs, Woon Sau Leung, Masayuki Susai, Tracey Dodd
DOI:https://doi.org/10.1016/j.bar.2026.101938
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0890838926001204
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