2025/12/24
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滋賀大学の学生が大阪・関西万博で「Robot Friendly」社会の実現に向けた調査活動を実施

 9月29日から10月13日にかけて、大阪・関西万博「ROBOT&MOBILITY STATION」において出展された「Robot Friendly プロジェクト」に本学の学生26人が参画し、ブース運営や調査活動、来場者への説明、トークショーでの発表など多岐にわたる取り組みを行いました。

 このプロジェクトは、ロボットと人間が共に暮らす“Robot Friendlyな社会”の実現を目指すもので、来場者がパートナーロボットと交流する展示を通じて、ロボットとのリアルな暮らしを体感できる内容となっています。データサイエンス学部の太田智美講師(メディアデザイン学)と市川治教授(情報学)の指導のもと、学生たちはSNS分析、音声・画像解析、アンケート調査など6つの研究チームに分かれて、来場者の反応や行動を記録し、今後の分析に活用する調査活動を実施しました。

 また、太田講師は共同発案者である山本力弥氏(Robot Friendlyプロジェクト アンバサダー)とともに、「新ロボット3原則」を発表しました。この原則は、固定的なルールではなく、社会と技術の進化に応じて継続的に更新される仕組みを採用している点が大きな特徴です。この継続的な更新にはSNS分析チームが携わり、SNS上のコメントや会場来場者の意見を日々収集・分析し、Robot Friendly プロジェクトの公式X(旧Twitter)アカウント(@RobotFriendlyPJ)にて公開しました。

 万博最終日には、当初の3原則と社会の声を反映して更新された原則を比較し、どのような変化があったのかを分析・発表。更新された原則には、「ロボットはヒトを傷つけず、ヒトもロボットの存在と感情を軽んじない」「ロボットは支援者」「ロボットが進化してもヒトを超えて孤立することなく、互いに成長し合う関係を保つ」といった文言が含まれ、アシモフの三原則に近づいていく傾向が確認されました。本研究は今後も継続され、意見の収集や原則の更新プロセスの自動化も視野に入れて検討されています。

 学生たちは会期中の調査活動に加え、ブース運営のほかおさんぽツアーなどのイベントのサポートなども行い、来場者と交流して、実社会の課題に向き合いながら、データ分析やコミュニケーション、倫理的思考など多角的な視点からの学びを深める貴重な経験を得ることができました。

ブース運営の様子

ブース運営の様子

ブース運営の様子

トークショーの様子

おさんぽツアーの様子

おさんぽツアーの様子


 
新ロボット3原則

新ロボット3原則

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