経済学部・森宏一郎教授(責任著者)と松下京平教授の共著論文が、査読付国際学術誌Sustainabilityに掲載されました。Sustainabilityは、直近5年間のインパクトファクターが3.6で、Q2に位置する雑誌です。
論文の概要
生物多様性の減少は大きな環境問題であり、それを守るためには人々が環境にやさしい行動をとることが大切です。自然体験は、環境配慮行動を高める鍵として子ども時代の自然体験に注目が集まっていますが、都市に住む人は自然に触れる機会が少ないため、身近な自然である「都市公園」の役割に着目しました。
大阪の都市公園利用者638人を対象に調査した結果、次の3つのことがわかりました。
- 都市公園を自然を楽しむ目的で利用することが環境配慮行動を促進する一方、子どもの頃の自然体験は環境配慮行動に直接的な影響は与えない。
- 都市公園利用が環境配慮行動に影響を与え始めるのは、週に約2回以上利用する場合である。
- 生態系サービスの認知は環境配慮行動を促進しない。
以上の結果に基づき、都市公園の利用を増やすための政策的方策について考察を行いました。
論文情報
雑誌名:Sustainability
論文名:Impacts of Urban Park Use on Pro-Environmental Behaviors
著者:Ahn, A., Mori, K., Matsushita, K., Hori, J., and Fukamachi, K.
DOI:https://doi.org/10.3390/su172411267
URL:https://www.mdpi.com/2071-1050/17/24/11267
書誌情報:
Q2
5-year Impact Factor: 3.6
Science Citation Index Expanded (SCIE)
Social Sciences Citation Index (SSCI)
【このページの作成】
総務課企画・広報室