11月26日、第46回滋賀大学グローバルセミナーを滋賀大学講堂とオンラインを併用したハイブリッド形式で開催しました。今回は、一般社団法人ラテンアメリカ協会の常務理事・山岸豊生氏を講師にお迎えし、「『総合商社』とは?『新興国中南米』とは?」をテーマに講演していただきました。
講演では、日本独自の企業形態として発展してきた総合商社の歴史や役割、そして世界各地に広がるネットワークを活かした事業展開について解説がありました。また、44か国から成る中南米地域の地理・歴史・文化・経済の基礎情報に加え、豊富な資源や多民族社会としての特色、今後成長が期待される“グローバルサウス”としての重要性についても紹介されました。
さらに、トヨタグループを中心とした日本企業の中南米地域での事業事例や、現地での長年の経験に基づく国際ビジネスの実態が語られました。加えて、中南米に根付く「分かち合う文化」や幸福観に触れ、物質的な豊かさだけでは測れない“人生の豊かさ”について考えるきっかけとなる内容でした。
最後に山岸氏から、国際社会の変化を踏まえつつ、「外向き志向を持ち、積極的に世界へ目を向けてほしい」と学生に向けて力強いメッセージが送られました。
今回のセミナーは、総合商社と中南米地域に関する理解を深めるとともに、学生が将来の進路や国際的なキャリア形成を考える上で、多くの示唆を得る有意義な機会となりました。




滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を広げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
【お問い合わせ先】
国際交流課
E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)