10月31日、経済学部で「国際文化システム特殊講義」が開講され、合同会社CCSマネジメント会長の高橋秀行氏を講師に迎え、「グローバル経済と金融市場-日本の課題」をテーマに講義が行われました。教室はほぼ満席となり、2年生から4年生まで多くの学生が熱心に耳を傾けました。
高橋氏は長年、国内外の金融市場に携わり、企業経営や国際金融の最前線を熟知する実務家です。講義では、2000年以降の世界経済の構造変化から日本経済が直面する課題まで幅広く解説しました。中国の台頭、リーマンショック後の金融政策、米国と日本の株価推移の違いなどを具体的なデータや図表を用いて説明しました。さらに、米国株高を支える「Magnificent 7」、AI・データセンター関連の特需、新NISA制度など、最新の金融トピックにも触れました。
後半では、日本の金融・経済が抱える課題として、財政赤字、少子高齢化、資産運用立国構想、そして真の金融教育の必要性を挙げ、学生に「グローバルな視点を持ちながら、自らのリスク感覚で判断できる力を養うこと」の重要性を強調しました。
受講した学生からは、「経済ニュースの背景がよく理解できた」「実務家の視点からの話が刺激的だった」といった感想が寄せられました。
本学では今後も、国際社会で活躍する専門家を招いた講義を通じて、グローバルな視点を持ち、理論と実践を結びつける学びの機会を提供していきます。

講義を行う高橋秀行氏

講義の様子
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