2025/9/2
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リベラルアーツ・STEAM教育研究センター・松丸真大センター長が近江八幡市教育研修会で講演

 8月26日、近江八幡市立桐原小学校で開催された近江八幡市教育研修会において、リベラルアーツ・STEAM教育研究センター松丸真大センター長が、「変化の時代を生き抜くリベラルアーツ」と題した講演を行いました。

 講演の中で松丸センター長は、変化が激しく予測が困難な「VUCA時代(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」を生き抜くためには、自ら問いを立て、複数の視点から物事を考え、他者と協働して答えを探究する力が不可欠であると述べました。そして、これらの力の土台となるのがリベラルアーツであり、単なる知識の習得にとどまらず、幅広い分野の知をつなげて活用する姿勢が重要であると強調しました。本学で実施している「未来創生リベラルアーツプログラム」を例に挙げながら、その具体的な取り組みについて紹介しました。

 講演では、参加者が社会問題を複眼的に考えるワークや、批判的思考を養う演習などにも取り組み、対話的かつ実践的な内容が展開されました。参加者からは、「とても分かりやすく、興味が湧いた。社会は何かと正解、唯一の答えを求めるし、これまでの教育でもそう教わってきたように思うが、複眼的視点や唯一の解答、考え方だけが全てでないと改めて思い知らされた。それを例を示しながら教えていただき、大変面白かった」といった声が寄せられました。

 また、「特に印象に残っているのは、問いを生み出すには、自分の常識の中では難しいという点。知識をただ持つだけでは生産性のある活動ができないというところは、子どもたちを見ていても感じる場面がある。自分たちで問いを探す・生み出す力が身につくことで、世の中を変える力の育成の基盤になると思った」といった感想もあり、教育現場におけるリベラルアーツの可能性とその実践的意義を再認識する貴重な機会となりました。

会場いっぱいの聴衆の前で講演する様子

講演する松丸センター長

【お問い合わせ先】

学務課教育改革室

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