7月22日、第44回滋賀大学グローバルセミナー「『そんなはずじゃなかった…』拒絶を乗り越えて。私の日・豪・伊での都市計画学生ライフ」を開催しました。2024年3月に本学経済学部を卒業された加藤暁さんが登壇され、学生・教職員等17人が参加しました。
加藤さんは在学中、オーストラリアのシドニー工科大学で1年間の交換留学を経験されました。英語による参加型授業のなかで都市計画や街づくりへの興味を深めたことがきっかけとなり、卒業後はイタリア・ミラノ工科大学の修士課程へ進学し、現在は修士課程2年目です。
講演は、交換留学や海外大学院進学の体験談と今後のキャリア計画について、参加者との対話形式で進行しました。
在学中は、シドニーでの交換留学で英語による論理的・構造的な「フレームワーク思考」を身につけ、自信を持つようになった一方、イタリア大学院進学後は母語が英語ではない環境下で、議論を深めることへの難しさに直面されました。さらに、英語圏と非英語圏では、思考プロセスそのものが異なることに気づいたそうです。
当初はオーストラリアで修得した「フレームワーク思考」との違いに葛藤を感じつつも、次第にイタリアに根付く「アート思考」に魅力を感じるようになったそうです。異文化の中に身を置き、その地で学ぶことで新たな視点を得られた経験は、今後の海外就職への選択肢にもつながっていると話されました。
今回の講演を通じて、多様な文化や価値観に触れながら成長することの重要性が伝わり、参加者が留学や海外大学院進学に視野を広げるきっかけになることを期待しています。

講演する加藤さん

参加者と対話しながらの講演

活発な質疑応答
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を広げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
【お問い合わせ先】
国際交流課
E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)