4月30日、第41回滋賀大学グローバルセミナー「“好き”を生かす、海外渡航~究極の異文化を求め、アフリカの音楽教室へ~」を開催しました。経済学部4回生の酒井瞳さんが、大好きな音楽を通じて自分と価値観の異なる人と関わることを目標に、ウガンダの音楽教室“Africa Music School”で約2か月間インターンシップを経験したことについて講演し、学生・教職員等を含め、総勢59人が参加しました。
講演では、海外インターンシップに至るまでの過程や準備の仕方、現地の治安や生活事情にふれながら、音楽教室でのインターンシップを通して得た気づきや現地の人々の温かさや愛情を受けながら成長できたこと、また、ポジティブな経験だけでなく、現地で受けた差別やもどかしさ、その葛藤を乗り越えた気持ちの変化についても話をされました。
酒井さんは、現地での生活を通して、アフリカの人々から見ると、自分が“日本人”としてではなく、“アジア人”や“中国人”として認識されてしまうことへのもどかしさを感じながらも、自分は“日本人”であるというアイデンティティを感じたことや、世界から見ると自分は“先進国民”であるということを気づかされ、“世界から見た自分とは?”という新しい視点が得られたそうです。また、インターンシップを終えてからは、自身の成長として、自分らしさに自信を持てるようになったことや、自分の好きなことや興味に対し、素直に行動してみてもいいのかもしれないと思えるようになったことなど、気持ちの変化についても語られました。
質疑応答では、現地の人々とコミュニケーションを取る方法として、渡航前に現地のヒットソングを聴いて興味を相手に示すことや自分を知ってもらうためのスケッチブックを作成するなど、事前に準備しておいたことが役立ったと、実経験に基づいたアドバイスをされました。
今回のセミナーを通じて、本学学生が留学だけでなく、海外インターンシップにも挑戦するきっかけになることを期待しています。

現地ではスケッチブックを活用

質問や相談が飛び交いました
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を広げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(機構変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
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