6月6日、本学職員を対象とした実践型のDX研修企画「Shigadai Drastic Transformation」(略称SDX)を、対面・オンラインを併用するハイブリッド形式で開催しました。
DX・RPA推進チームでは、「DXとは単なるデジタル化ではなく、職員の大学業務に対する理解と根底からの意識変⾰が必要」「自らの意見を具体的に提示できる力を持つことが大切」という考えから、実践的かつ双方向型の学びの場として本企画「SDX」を実施しています。「職階を問わない対話」「事後課題の設定」などを特徴とし、日々の大学業務の在り方そのものを再考するきっかけとしています。
第5回となる今回は「DXとは何かを考える」と題し、業務効率化とDXの考え方の違いを中心に、参加者自身の業務を通じてDXの本質について考え、意見交換しました。
冒頭では、参加者一人ひとりが「現在も手作業で行っている業務」を共有し、自身の業務を見つめ直すアイスブレイクを実施し、紙の申請業務など、今なお非効率なプロセスが多く残っている現状について共有しました。その後、「DXは単なる効率化と何か違うのか?」という問いを起点に、グループディスカッションを展開しました。
研修の中盤では、実際の業務事例をもとに「DXのようでDXではない取り組み」の分析も行いました。例えば、紙からデジタルに切り替えただけで業務の本質が変わっていないケース、関係者の手間が逆に増えてしまった申請フローの例などが取り上げられ、「目的を持ったデジタル活用」の重要性が再確認されました。参加者からは、DXにおいて重要だと思われる考え方として、「学生の利便性を最優先にする視点」「今ある業務の必要性を問い直す姿勢」「新しいことに挑戦するチャレンジ精神」などが挙げられ、「効率化の“先”に何を生み出せるか」という観点は、今後の大学経営や学生サービスの質向上にも直結する重要な視点であるとして、参加者の多くが深く共感を寄せました。
研修の最後には、各自が業務の中で実際に取り組める「小さな改善案」を書き出し、DXへの第一歩を自ら踏み出すことが推奨されました。
この企画は、意見交換する職員コミュニティ形成も目的の一つとしています。今回も普段話さない部局の職員同士、異なる役職、年齢の職員同士が対等なグループワークをすることで気づきを得られる企画となりました。
今後も本学ではデジタルスキル向上だけにとどまらず、実践に根ざしたDX推進と、組織全体の意識変革を進めるべく、継続的な研修とコミュニティ形成を通じて、学び合いの場を継続的に創出していきます。
DX・RPA推進チームは、本学の第4期中期目標・中期計画で定められたデジタル・キャンパスの実現に向けて令和4年度に若手大学職員をメンバーとして発足しました。

研修の様子

参加者の様子
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DX・RPA推進チーム