経済学部・楠田浩二教授と菊池健太郎准教授、University of Finance and Economics (モンゴル)・ バトボルド ボロルソフタ准教授の共著論文がDecisions in Economics and Financeに採択されました。
研究内容
長年にわたり我が国の成長戦略として掲げられてきた「貯蓄から投資へ」を実現するためには、家計が効率的投資である長期分散投資を行う必要があります。そして、効率的な分散投資を行うには、国内証券のみならず国外証券にも投資を行う必要があります。しかし、国外証券投資の場合、現地通貨建て価格の変動リスクのみならず、為替レートの変動リスクにも曝されますので、効率的な国際証券投資は非常に難しいのが実情です。本研究では、我々が以前提案した国内証券市場モデルである「2次証券市場モデル」を国際証券市場モデルに拡張し、同モデルの下で、長期投資家の国際資産配分と消費の最適化問題を考察しています。本研究では、確率制御の技法を用いて最適資産配分の準解析解を導出し、米国投資家がMMA(金融市場預金勘定)、S&P500(米国株式指数)、10年物物価連動国債に加え、国外証券としてTOPIX(東京証券取引所株式指数)に投資する場合の最適資産配分の数値分析を行っています。
論文情報
雑誌名:Decisions in Economics and Finance
論文名:Strategic international asset allocation under a quadratic model with exchange rate and inflation-deflation risks
著者:Bolorsuvd Batbold , Kentaro Kikuchi , Koji Kusuda
DOI:https://doi.org/10.1007/s10203-025-00527-8
URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s10203-025-00527-8
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総務課企画・広報室