2024/3/22
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データサイエンス学部・川井明准教授が彦根市データサイエンス活用課題解決支援業務として市内の渋滞緩和施策に係る協議会で改善案を提案

 3月14日(木)に開催された主要地方道大津能登川長浜線(松原橋・馬場2丁目交差点)における渋滞緩和施策に係る協議会において、データサイエンス学部・川井明准教授が、市内で慢性的に交通渋滞が発生しているこの区間の交通量及び信号現示に関する分析内容および改善案について説明しました。今回の提案は、2022年度に彦根市データサイエンス活用課題解決支援業務として委託を受け、彦根市で交通渋滞が発生している箇所についての原因究明と解決案立案を実施したものです。

 市役所と警察はこれまでも様々な対策をして改善を試みましたが、市内では慢性的な渋滞が発生している箇所が複数あり、市民生活に悪影響を与え、改善する必要がありました。本課題を実施するにあたって、広域の交通量データ分析及びフィールドワークを通して、県道2号大津能登川長浜線の馬場2丁目交差点から松原橋交差点までの区間を主な課題対象と選定しました。

 対象区間の交通量を分析することで、渋滞原因となるボトルネックは馬場2丁目交差点にあると原因を特定しました。この交差点は優先度の高い湖岸道路の右折箇所であり、シンプルな十字交差点に見えても、交通流の観点においては変形交差点にあたります。馬場2丁目の信号現示サイクルと各方面の交通量を比較分析したところ、車両の排出数と阻止数の観点において特別に収益の低い青信号タイムステップを発見しました。交差点全体の収益が高くなるように改善案を模索する際、改造工事に係るコスト、変化による新たなリスク、車両と歩行者の安全性、各道路の公平性など複数方面の要素を考慮し、改善案2案を提案し、2023年7月に彦根市役所記者会見の場で公開説明をしました。

 3月14日、滋賀県湖東土木事務所より3名、彦根警察署より1名、彦根市建設部より5名の道路交通関連の専門家が来学し、本学にて本事案について協議会を実施しました。専門家たちは対象区間の交通量及び信号現示に関する分析内容および改善案について本学の説明を聞き、前向きに意見交換をしました。

[発表者]

川井明准教授

[参加者]

  • 滋賀県湖東土木事務所
     岡野聡道路計画課道路整備第一係 課長補佐兼係長
     川瀬修治道路計画課維持補修係主幹兼係長
     立岡敏和道路計画課国スポ・障スポ大会施設整備係主幹兼係長
  • 彦根警察署
     式部綱祐交通課課長
  • 彦根市建設部
     關谷真治部長
     西嶋紳浩次長
     田中英数道路河川課課長
     田村信行道路河川課維持係課長補佐兼係長
     鎌足慶樹道路河川課道路係係長
  • 滋賀大学
     椎名洋学部長
     佐藤正昭副学部長
     深谷良治DS・AIイノベーション研究推進センター副センター長

関係者が集まって話をしている様子

改善点がスクリーンに表示されている

協議会の様子

渋滞箇所を色付けした地図

【このページの作成】

広報課

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