2023/12/20
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リベラルアーツ科目として学部間連携コラボ授業「デザイン思考」を開講

 滋賀大学では、リベラルアーツ教育(全学共通教養教育)を全学的に推進するため、分野横断型・課題解決型授業の取組を進めています。秋学期、本学では前例のない新たな試みとして、教育・経済・データサイエンスの各領域の教員がタッグを組み、学部間連携コラボ授業「デザイン思考」を開講しています。

 「デザイン思考」は、新しい製品を開発する手法として徐々に定着してきており、近年は企業における社内教育でも取り上げられています。この授業では、デザイン思考の重要な要素である「相手の立場になって発想する」「手を動かしながら考える」「協力して課題を進める」の3点について学びます。また、異なる学部、異なる学年の学生とのグループ・ディスカッションを通して、立場や考え方が異なる人と協力しながら様々な意見を調整し、成果へと繋げることができる力を磨きます。今回新たな取組としてこのコラボ授業を開講したところ、教育・経済・データサイエンスの各学部学生計150名近くが履修し、対面・オンライン形式によるグループワークに取り組んでいます。

 この授業を担当する教員3名(経済学部・山下悠准教授、教育学部・大平雅子教授、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター・深谷良治教授)は、全員が新事業開発や起業、大学発ベンチャーといった内容に携わった経験があり、15回の授業の中では教員自身の実践例についての講義も行われます。12月8日(金)には、深谷教授より「世界の重心がシフトするアジアにおけるデジタル化の荒波」と題した講義がありました。海外での新規ビジネス立ち上げについて、成功事例だけでなく失敗事例も交えた紹介があり、「事業を創造する楽しさ(わくわく感)が大事」「失敗は必ずあるので、失敗のリスクをどう考えるかが大切」といった指摘がありました。学生からは、「失敗例から学べることの中で、1番価値のあるものは何か」「失敗を乗り越える方法は」といった多くの質問が寄せられました。

 本学リベラルアーツ・STEAM教育研究センターでは、全学共通教養教育においてこうした分野横断型・課題解決型の授業開発に取り組んでおり、現在、新規科目立ち上げに向けた検討を進めているところです。なお、この講義の様子の一部は、後日下記ページにて動画を公開予定です。

学生たちに説明する教員3名

学部間連携コラボ授業の様子


5分で解決策を提示するグループワーク

グループワークの様子

【お問い合わせ先】

学務課教育改革室

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