作物にはいろんな病気にかかる。その被害により、10億人分の食料が失われていると推定されている。中でも菌類による被害はその80%を占めると言われている。その菌類による病気をウイルスを使って防ごうというアプローチがヴァイロコントロールである。
ウイルスは生きとし生けるものすべてから見つかるが、ほとんどのウイルスは病気を起こさない。菌類に感染するウイルスも然りで、一部ウイルスが宿主菌類に病気を起こします。この例外的な菌類を病気にするウイルスがヴァイロコントロールの主役になります。例えば、クリを殺してしまうクリ胴枯病菌に対してはハイポウイルスという救世主が現れ、ヨーロッパのクリ樹を守っている。日本の果樹を恐ろしい白紋羽病菌(子のう菌)から守るため、救世主となり得るウイルスの探索、性格付けを進めている。最近、有望なウイルスも見つかり、実験室レベルでのウイルスの防除効果は実証された。