岡山大学で保存しているオオムギ系統のうち耐塩性および耐湿性がそれぞれ最強とされる系統と、良質の醸造適性をもつ品種「はるな二条」を交雑して、耐塩性および耐湿性の候補系統をそれぞれ2系統選抜した。
 岡山大学が育成した耐塩性やや強で良質の「はるな二条HKI」を宮城県内陸の加美町において平成26年および27年約30aの生産を行った。その生産物によって加美町第三セクターの「やくらいビール」がビール醸造を実施し、「復興エール」として市販している。
 さらに、平成27および28年は東松島市の津波被災地において、「はるな二条HKI」の大規模栽培と、耐塩および耐湿性系統の試験栽培を実施した。幸い同被災圃場での塩類集積は高くなく、高品質の「はるな二条HKI」の生産物が得られたので、麦芽を製造し、岡山県において「復興のたより2016」を醸造して市販している。このビールには募金がついており、将来に向けて持続的な生産と商品販売に向けた体制を作ろうとしている。