2018年の訪日外国人数は過去最高の3119万人を記録した。国内では人口減少、少子高齢化が顕在化する中、2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2025年には大阪・関西万国博覧会が予定され、外国人観光客は増加の一途をたどるものと推察される。
 今日、観光の形態がシニアや外国人の個人客にシフトし、美しさ、文化、アート、デザイン、本物を重視する観光を求めるようになっている。果たして、滋賀県内の観光地、観光業はそうした変化に対応できているのだろうか。
 滋賀の観光イノベーションフォーラムは、滋賀大学が発起人となり、こうした変化に強い問題意識を持っている方々を結集し、民間レベルで、観光立県滋賀のグランドデザインを描き、問題提起を行い、学び合い、実行することを目的としている。
 初年度は、注目される観光ビジネス事業者からのヒアリングや意見交換、観光関連データの収集分析を行い、これらを踏まえ、研究会を設置し、検討を行い、本グランドデザインをとりまとめた。ここに公表し、県内外に問題提起を行うものである。
 今後は、本学自らも観光人材育成プログラムを実践するほか、志を同じくする民間企業や行政の皆さまと一緒に、本グランドデザインの実現に貢献する所存である。忌憚のないご意見を頂くとともに、皆さまのより一層のご協力を頂けますことを期待します。

2019年3月

滋賀の観光イノベーション研究会主査
国立大学法人滋賀大学 社会連携センター長
石井 良一

公表資料: