趣旨、概要

 今後の成長産業の一つとして、アグリビジネスが注目されている。アグリビジネスとは、農林漁業を中心に加工、流通を含めた産業群をいう。農林漁業の生産額は約8兆円であるが、加工、流通を含めると約100兆円の市場となる。景気低迷が続く中で、企業は新たな事業を展開する市場を求めている一方で、農業市場はこれまでビジネス的な視点での運営が遅れ、耕作放棄地の再生や地域農業の活性化といった課題を抱えている。そこにビジネスの発想を持ち込み、新しい技術やノウハウを使うとともに、生産、加工、流通の連携を強めていこうというものである。農林水産省も「六次産業化支援法」を策定し、将来の成長産業となるべく農林漁村の6次産業化を強力に支援している。都市近郊地域としてアグリビジネスへのポテンシャルは高い。アグリビジネスは、製造業、サービス業を補完する産業としておおいに期待される。滋賀県の農業生産者の特徴として、生態系の保全、食の安全性を大切にしていることがあげられ、今後の成長への期待は大きい。
 したがって、滋賀大学では、1、2、3次事業者のネットワークを構築し、さまざまな連携を通じて、滋賀県及び周辺地域におけるアグリビジネス(農林水産物の生産、加工、流通や農山村地域におけるツーリズム、再生可能エネルギーの開発などを含むビジネス)の推進を支援することを目的としている。

 

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滋賀大マルシェの実施

 滋賀県では多くの農業生産者によって減農薬減肥料での「環境こだわり農産物」の生産への取組が広がっています。消費者はより安全な農産物を求めていますが、滋賀県産の野菜、果実は少量であるため、なかなかスーパー等の店頭に並んでいません。農家にとっては、消費者との直接的な関係を作ることが重要となっています。滋賀大学彦根キャンパスは、学部大学院生(経済学部関係)約3千人、教職員数百人を有しています。
 そこで、「環境こだわり農業」や「環境こだわり農産物」について、特に若い世代に向けての認知を高めることを目的に、滋賀大学構内において定期的に「滋賀大マルシェ」(農産物即売市)を実施しています。大学構内でのマルシェは全国的にも珍しい取組みです。

滋賀大コミュニティファーム

 自炊生活を楽しみたい滋賀大学生等に対し、共同で環境こだわり農業を実践し、自炊のレシピを学び、生きる力を高めてもらうことを目的としています。本活動は、耕作放棄地を都市型農園として活用するためのビジネスモデルの試行としても位置付けています。農園は大学構内に位置しています。学生が農と食を実践的に学ぶ本活動は全国でも例がない取組みです。

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