滋賀大学環境総合研究センター

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お知らせ

「共生社会フォーラムin滋賀」を開催しました。

12月8日(火)に滋賀大学講堂で、厚生労働省主催「共生社会フォーラム in 滋賀」が開催されました。今回のフォーラムでは、事業の成果を、社会全般に広報するために、表現活動、映像及びシンポジウム、研修受講者のアフターケアーとメンターの活動支援を目的とした実践報告・交流会が実施されました。環境総合研究センターの近藤研究員がシンポジウム「いのちに意味がある~共生社会フォーラムで何を大切にしてきたのか~」に登壇しました。

シンポジウムでは、奥田知志氏(認定特定非営利活動法人 抱樸)による研修の基調講演で語りかけてきたことについて、話題提供がありました。次に、これまで四年間、本研修事業の企画と運営をしてきた立場から、研修で大切にしてきたことについて、近藤研究員から報告がありました。これらをふまえて、研修全体のアドバイザーを務める田中正博氏(全国手をつなぐ育成会連合会 専務理事)を加えた鼎談がおこなわれました。当日のライブ配信を一部編集(映像プログラムと昼休みをカット)しております。ぜひご覧ください。全体フォーラム2021/アーカイブ(シンポジウムは56:30から)https://youtu.be/FWcwY8gJoAw■近藤研究員からのコメント奥田さんは、講演のなかで、自分だければよいという「自分病」を病む社会に対して、福祉のあり方を問われました。しかし、この問いは、単に福祉に携わる人に語りかけた言葉ではありません。そもそも、津久井やまゆり園の事件の背景には、社会の役に立つという過度な生産性や誤った公益性がいのちの分断線を生み出しています。個人をデータ化するための分析や効果測定ばかりが注目されがちな今の時代ですが、経済学にも公正や正義など「自分病」に向き合ってきた思想や哲学が蓄積されています。私自身、社会や環境と向き合う中で、これらの先人の言葉を頼りに、これからも研究と実践に取り組んでいきたいと考えております。

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