もともとの専門領域は計量経済学。大学院入試のために書いた論文が学会誌に掲載、後に博士論文として集大成される一連の研究成果が、国際的なジャーナルに相次いで掲載され、若くして計量経済学者として名を馳せる。学者になるには運・鈍・根と言うが、生来の根気強さと幸運に恵まれ、順調な学者人生を送った。

 1979年、イリノイ大学客員教授を辞して帰国して後は、経済思想史、科学史・科学哲学、カタストロフとカオスの数学、戦後日本経済史、現代日本経済等々へ研究の間口を広げ、1990年代に入ると、関心は地球温暖化問題、エネルギー経済へと向かった。そして、思考の辿り来た途に一里塚を築くがごとく、数多の著書や論考を書き綴ってきた。その著作は、一貫して、リベラリズムの思想に裏打ちされている。

著書・編著

『日本経済の憂鬱-デフレ不況の政治経済学』 ダイヤモンド社
pp.285
2013年                  IMG_92686
『世界を変えた経済学の名著』 (日本経済新聞社編)日経ビジネス人文庫 4章J・K・ガルブレイス「ゆたかな社会」 2013年
『グリーン産業革命-社会経済システムの改変と技術戦略』 (編著)日経BP社 2010年
『グリーン資本主義』 岩波新書 2009年
『佐和教授 はじめての経済講義』 日本経済新聞社 2008年
『入門 サステイナビリティ学』 ダイヤモンド社(監修)第一章「ポスト京都議定書の国際的枠組み」 2008年
『今、義務教育が危ない!』 ぎょうせい 2007年
『この国の未来へ-持続可能で「豊か」な社会-』 ちくま新書 2007年
『経済学用語辞典』 (編)日本経済新聞社 2006年
『半歩遅れの読書術II』 (日本経済新聞社編)日本経済新聞社 2005年
『資本主義の未来を問う』 (日本経済新聞社編)日本経済新聞社 第四章「市場経済と第三の道」 2005年
『実学ゼミ』 (三橋規宏編)東洋経済新報社 第六章「温暖化対策と経済」 2004年
『日本の「構造改革」』 岩波新書 2003年
『経済学への道』 岩波書店 2003年
“International Frameworks and Technological Strategies to Prevent Climate Change,” Springer, 2003
『資本主義は何処へ行く』 NTT出版 2002年
『環境の経済理論』 (編著)岩波書店 2002年
『「改革」の条件』 岩波書店 2001年
『富める貧者の国』 (淺田彰と共著)ダイヤモンド社 2001年
『市場主義の終焉-日本経済をどうするのか-』 岩波新書 2000年
『環境新時代への挑戦』 (編著)第一書林 2000年
『21世紀の問題群』 (編著)新曜社 2000年
『経済学の名言100』 ダイヤモンド社 1999年
『漂流する資本主義』 ダイヤモンド社 1999年
『地球温暖化を防ぐ』 岩波書店 1997年
『日本型経済システムを超えて』 (堤清二と共著) 岩波書店 1997年
『日本の難問-閉塞の日本と勃興のアジア』 日本経済新聞社 1997年
『地球文明の条件』 (編著) 岩波書店 1995年
『資本主義の再定義』 岩波書店 1995年
『社会の現実と経済学』 (字沢弘文・石川経夫・宮本憲一・内橋克人と共著) 岩波書店 1994年
『ポスト産業社会への提言』 (堤清二と共著) 岩波書店 1994年
『平成不況の政治経済学』 中央公論社 1994年
『成熟化社会の経済倫理』 岩波書店 1993年
『尊厳なき大国』 講談社 1992年
『未来史のなかのメガシティ』 (伊藤滋と共著) 三田出版会 1992年
『90年代の選択』 (新藤宗幸と共著) 岩波書店 1991年
『これからの経済学』 岩波書店 1991年
『サービス化経済入門』 (編著) 中央公論社 1990年
『世紀末から新世紀へ』 (芳賀徹他と共著) 筑摩書房 1990年
『豊かさのゆくえ』 岩波ジュニア新書 1990年
『パラダイムシフト:技術と経済』 筑摩書房 1990年
『大国日本の条件』 日本経済新聞社 1989年
『学問の現在』 (山口昌哉・坂本賢三・富永茂樹と共著) 駿々堂出版 1989年
『現代経済学の名著』 (編著) 中央公論社 1989年
『キーワードコレクション経済学』 (編著) 新曜社 1989年
『二十世紀末の思潮-ポスト・モダンからネオ・モダニズムへ』 朝日新聞社 1989年
『計量経済学入門』 (編著) JICC出版 1988年
『トピックス日本経済:87-88』 (編著) マグロウヒル社 1988年
『経済学における保守とリベラル』 岩波書店 1988年
『80年代論』 (新藤宗幸・杉山光信と共著) 新曜社 1987年
『文化としての技術』 岩波書店 1987年
『科学的方法とは何か』 (浅田彰・山口昌哉・長野敬・黒田末寿と共著) 中央公論社 1986年
『高度成長』 日本放送出版協会 1984年
『虚構と現実』 新曜社 1983年
『経済学とは何だろうか』 岩波書店 1982年
『回帰分析』 朝倉書店 1979年
『形態と構造』 (宇敷重広と共著) みすず書房 1977年
『初等統計解析』 新曜社 1972年
『計量経済分析の基礎』 東洋経済新報社 1970年

翻訳

メアリー・ダグラス、バロン・イシャウッド『儀礼としての消費―財と消費の経済人類学―』 (浅田彰と共訳) 講談社 2012年
ブルーノ・S・フライ、アロイス・スタッツァー『幸福の政治経済学』 (沢崎冬日訳)監訳、ダイヤモンド社 2005年
ジョン・K・ガルブレイス『悪意なき欺瞞』 ダイヤモンド社 2004年
ポール・ホーケン、エイモリ・B・ロビンス、L・ハンター・ロビンス『自然資本の経済』 日本経済新聞社(小幡すぎ子訳)監訳、2001年
アンソニー・ギデンズ『暴走する世界』 ダイヤモンド社 2001年
アンソニー・ギデンズ『第三の道』 日本経済新聞社 1999年
スティーブン・ランズバーグ『ランチタイムの経済学』 (吉田利子と共訳)ダイヤモンド社 1995年
ジョン・ネイスビッツ『大逆転潮流』 三笠書房 1994年
『新ケインズ主義の時代』 (菊谷達弥と共訳) 日本経済新聞社 1993年
アラン・ブラインダー『ハードヘッド&ソフトヘッド』 TBSブリタニカ 1988年
メアリー・ダグラス『儀礼としての消費』 (浅田彰と共訳) 新曜社 1984年
ルイズ・アームストロング『続・レモンをお金にかえる法”インフレ⇒不況⇒景気回復”の巻』 河出書房新社 1982年
ルイズ・アームストロング『レモンをお金にかえる法:”経済学入門”の巻』 河出書房新社 1982年
バーグストロム『初等計量経済学』 (前川功一と共訳) 東洋経済新報社 1977年
S.チャタジー・B.プライス『回帰分析の実際』 (加納悟と共訳) 新曜社 1980年
ローレンス・クライン『経済予測の理論』 筑摩書房 1972年

英文論文

“End of the Road for Japanese-Style Capitalism,” Japan Review of International Affairs, 13, 3: 172-190, 1999
“Policy Instruments to Combat Global Warming and Their Economic Consequence,” Journal of Economic Research Vol.4, 1:1-10, 1999
“An Analysis of the Macro-economic Costs of Various CO2 Emission Control Policies in a Dynamic Market Equilibrium Model,” with Noriyuki Goto, The Energy Journal, 1991
“Energy Price Shocks and Productivity Growth in Japan and United States Manufacturing Industry,” with E.Berndt, Shunsuke Mori, and David Wood, Productivity Growth in the United States and Japan, edited by C.R.Hulten and J.R.Norsworthy, 1988
“Revaluation of Durable Capital Stock in Japanese Manufacturing and its Application to the Measurement of Potential Growth Rte during the OPEC Decade,” with S.Mori, Japanese Economic Research, edited by T.Negishi and R.Sato, 1988
“Comparison of the Densities of the TSLS and LIMLE Estimators for Simultaneous Equations,” with T.W.Anderson and Naoto Kunitomo, Global Econometrics, 103-124, 1983
“Evaluation of the Distribution Function of the Limited Information Maximum Likelihood Estimator,” with T.W.Anderson, Econometrica, 50,4: 1009-1027, 1982
“Exact and Approximate Distributions of the Maxim Likelihood Estimator of a slope Coefficient,” with T.W.Anderson, Journal of Royal Statistical Society, B, 44, 1; 52-62, 1982
“Evaluation of the distribution Function of the Two-Stage Least Squares Estimate,” Econometrica, 47: 163-182, 1979
“Some Criteria for Selection of Explanatory Variables in Regression Analysis,” Operations Research, 23, 5: 280-289, 1978
“Information Criteria for Discrimination among Alternative Regression Model,” Econometrica, 46: 1273-1291, 1978
“The Exact Moments of the Least Squares Estimator for the Autoregressive model,” Journal of Econometrics, 8: 159-172, 1978
“How to Estimate the Probit from Inconveniently Aggregated Date,” with Satoru Kanoh, Economic Studies Quarterly, 28: 243-248, 1977
“Two-Stage Least Squares: In Which Direction should the Residuals be Minimized,” with T.W.Anderson, Journal of the American Statistical Association, 72 1: 187-191, 1977
“What can we infer from Single Aggregated Proportion,” International Economic Review, 17, 3: 765-768, 1976
“Estimation of a Stochastically Dependent Equations System,” Journal of the Japanese Statistical Association, 3, 2: 69-87, 1974
“Identification and Normalization: A Note,” T.W.Anderson and K.Morimune, Journal of Econometrics, 2, 4: 389-391, 1985
“The Numerical Values of Some Key Parameters in Econometric Models,” Journal of Econometrics, 10, 2: 229-243, 1983
“The Mean Square Error of a Combines Estimator and Numerical Comparison with the TSLS Estimator,” with T.Hiromatsu, Journal of Ecnometrics, 1, 2: 115-132, 1973
“Minimax Regret Significance Points for a Preliminary Test in Regression Analysis,” with T.W.Anderson, Econometrica, 41, 6: 1093-1101, 1973
“Distributions of Estimates of coefficients of a Single Equation in a Simultaneous System and their Asymptotic Expansions,” Econometrica, 41, 4: 683-714, 1973
“Almost Unbiased Estimator in Simultaneous Equation Systems,” International Economic Review, 14, 1: 97-106, 1973
“Finite-Sample Properties of the k-Class Estimators,” with Roberto Mariano, Econometrica, 40, 4: 653-680, 1972
“The Exact Finite-Sample Distribution of the Limited Information Maximum likelihood Estimator in the Case of Two Included Endogenous Variables,” Journal of the American Statistical Association, 67, 337: 159-163, 1972
“Non-Normality of Error Distribution in Linear Regression Models,” Journal of Economics, University of Tokyo, 35, 3: 32-47, 1969
“Serial Correlation: A Survey,” Economic Studies Quarterly, 20, 3: 1-15,1969
“The Exact Sampling Distribution of Ordinary Least Squares and Two-Stage Least Squares Estimators,” Journal of the American Statistical Association, 64, 327: 923-937, 1969
“Optical Choice of Regressors for Predictive Efficiency,” Economic Studies Quarterly, 19,3: 69-72, 1969
“Selection of Variables in Regressions Analysis,” Economic Studies Quarterly, 1966
“On a Relationship between the Ordinary Least Squares Variance,” Economic Studies Quarterly, 17, 3: 65-69, 1966
“Some Problems on Statistical Estimation in Econometrics,” with Kei Takeuchi, Economic Studies Quarterly, 16, 1: 50-61, 1965