入学式の佐和隆光学長の写真

教育学部そして教育学研究科の新入生諸君に申し上げたい。小中高校の教員の果たす役割は、何物にも増して重いと同時に、この国を20年来の閉塞状況から解き放つために、必要にして不可欠な役割を君たちが担うことを、肝に銘じていただきたい。専門科目の知識を習得するのみならず、「教育の在り方」について友と語らい、師と論じ合い、初等中等教育の教員として、その理想を追求する心構えの持ち主になっていただくことを願いたい。

経済学部および経済学研究科の新入生諸君に対して、私は次のように言いたい。君たちが尊敬されるエコノミストになろうとするのなら、「望ましい」社会経済の設計者を目指して欲しい。君たちに「何のために経済学を学ぶのか」と私が問うたとき、「お金儲けのため」という答えの返ってくることがないことを、私は心から願いたい。経済学は「社会的苦悩を克服するために自らの能力を捧げる」に足る学問なのです。

滋賀大学長 佐和隆光

2016/3/25 平成27年度卒業式告辞

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さて先ほど、「今、国立大学は改革を迫られている」と申し上げましたが、私こと、今年3月末に6年間の任期が満了し、本学学長を離任いたしますが、一昨年度末から今年度にかけて、滋賀大学のどこをどう変えるべきかについて、将来構想検討委員会などの場で、ああでもないこうでもないとの議論を積み重ねてきた挙げ句に到達した結論が、データサイエンス学部の新設だったのです。

2016/1/4 平成28年の年頭のご挨拶

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データサイエンス学部が新設されることにより、経済学部の学生諸君には、これら3つのリテラシーをバランスよく兼ね備えた、滋賀大でしか育たない、世界で競えるエコノミストとして、「三方良し」の企業経営に、そして経世済民に尽くしてもらいたい。

2015/8/1 滋賀大学はどう変わるのか

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ビッグデータから価値創造のできるデータサイエンティストの養成は、日本の産業競争力強化のために欠かせぬ大学改革の一つではありませんか。

2015/7/24 「高大接続改革プラン」は実現可能か

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「改革実行プラン」を実らせるためには、アメリカ型の教育システムを採り入れるしかないと私は考えます。

2015/4/6 平成27年度入学式告辞

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4年後の君たちが、インテレクチュアルな専門職業人として本学を巣立って行かれることを、学長として私は願ってやみません。

2015/4/1 6年後、抜本的に変わる大学入試

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本学においても、入学者選抜に関するワーキングを設け、思考力、表現力、判断力に秀でた学生を、極力公正に選抜できるよう、入試制度の抜本的な改革を目指している。

2015/3/25 平成26年度卒業式告辞

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ピケティ・ブームにあやかり、卒業生諸君には、ピケティが提起した、古くて新しい次のような問題について、自問自答した上で、1週間後の4月1日、社会人としての第一歩を踏み出して頂きたい。

2015/1/5 平成27年の年頭のご挨拶

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本学は2学部から成る小規模大学であります。教育・経済両学部の有する資源、すなわち学生定員と教員の人件費を、全学の機能強化のために再配分することが「改革」に他なりません。

2014/8/12 日本の大学進学率から考える

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先進諸国と比べて、日本の大学進学率は高いのでしょうか、それとも低いのでしょうか。

2014/8/11 国立大学生の責務

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2004年度に、すべての国立大学が国立大学法人に改組されました。以来10年を経た今、国立大学法人の在り方が問われています。

2014/4/4 平成26年度入学式告辞

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一人前の専門的職業人になるには、専門的知識にくわえて、深くて幅広い「教養」を身に付けることが必要なのです。

2014/4/1 知的魅力に富む社会人に

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学生諸君には、専門知にくわえ、内実に富む人文・社会知を身に付け、知的魅力に富む社会人となられることを願ってやみません。

2014/3/26 平成25年度卒業式告辞

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滋賀大学をご卒業される皆さま方には、日本の近未来にたちこめる暗雲を払いのける役割を担ってもらわなければなりません。

2014/1/6 平成26年の年頭のご挨拶

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今年、2014年は、1914年に第一次世界大戦が開戦して以来、ちょうど100年目、1964年に東京オリンピックが開催されて以来、ちょうど50年目、そして国立大学が法人化されて以来、ちょうど10年目に当たります。

2013/8/12 四半世紀ぶりの大学入試改革

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またまた大学は、思わざる難問を移り気な国から突きつけられたことになる。

2013/8/8 アベノミクスは大学生の未来をどう変えるのか

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経済の予測はことのほか難しく、アベノミクスの成否、そして君たちの未来について確実なことは何も言えないのです。「不確実性の時代」を生き抜くに足るだけのたくましさ(タフネス)を、君たちが滋賀大在学中に身に付けていただくことを願ってやみません。

2013/4/4 平成25年度入学式告辞

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君たちがインテレクチュアルを自負するに足るだけの教養と専門的学識を備えた、グローバルな、すなわち世界で競える人材に育ってくれることを願ってやみません。

2013/4/1 学修のすすめ

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日本の大学生ほど不勉強な大学生は、世界中どこにもいないといって差し支えありません。大学在学中の4年間、有意義な学修をなさることを新入生諸君にお勧めします。

2013/3/25 平成24年度卒業式告辞

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本日、滋賀大学をご卒業される皆さま方の大部分は、経済成長を知らない、そしてインフレも知らない世代です。日本経済再生のために、是非とも君たちには、熟練や努力、創意、決断、勤勉といった「近代資本主義の精神」の持ち主になって欲しい。

2013/1/7 平成25年の年頭のご挨拶

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かつて日本に追いつき追い越された欧米諸国が、いかにして一人当たりGDP競争で日本を逆転することができたのかを参考にして、古典的財政金融政策を超える、有効な定性的マクロ経済政策を案出しなければなりません。

2012/7/23 学修時間の日米格差

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大学の受験勉強が人生の帰趨を定める決め手であるという(今や崩れたにもかかわらず、未だに信じ込まれている昔の)「神話」に、多くの人びとがとらわれているから、日本の高校生の学修時間はとても長い。受験勉強に精魂を傾けて大学に入学してくる者の多くは、大学は人生の「息抜き」の場だと錯覚しているようだ。

2012/7/20 役に立つ大学教育とは何か

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専門のテクノロジーを学ぶに先立ち、ヒューマニティーズの知見を広める機会を、わが国の高校や大学で提供しなければなりません。

2012/4/6 平成24年度入学式告辞

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学生が授業の中で得た知識を、自分がすでに持っている知識と関連付け、学生自身が新しい世界観を創りだすことが、大学教育の目指すところでなければなりません。

2012/4/1 海外留学を目指せ

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是非、海外の大学院への留学を目指して勉学に勤しんで欲しい。米国に限らず、2年間の海外留学により得るところは、実に大きい。将来、どんな職業に就くにせよ、海外留学により培われる国際性は、君たちの能力に新たな価値を付加することになるからだ。

2012/3/26 平成23年度卒業式告辞

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滋賀大学をご卒業される皆さま方の大部分が、民間企業、自治体、小中学校に4月から就職されるのでしょうが、今、君たちには、東日本大震災と原発事故に由来する、価値観の大転換が迫られていることを念頭に置いて、仕事に励んで頂きたい。

2012/1/4 平成24年の年頭のご挨拶

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何ごとにも必ず行き詰まりがあります。モダニズムもまた、その例外ではなかったことを、咋年の東日本大震災と福島第一原発事故が私たちに教えてくれたのです。

2011/8/1 学生諸君に望むこと

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君たちが4年を経て世に出れば、否でも応でも、実務の訓練を受けるのです。例えば、歴史、哲学、思想史、文学などとは、およそ縁遠い実務の「勉強」を強いられます。だからこそ、大学4年間には、「無用の学」の勉強に時間を費やするのが望ましいのだと私は考えます。

2011/7/15 教育研究予算配分の適正化を

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「選択と集中」すなわち大規模大学に教育・研究費を集中的に投下する、という在来型の資金配分方式は見直されなければなりません。適正規模の教育・研究費を小規模大学にも満遍なく配分する方が、費用対効果という観点から望ましいことを政府に気付いてもらわねばなりません。

2011/4/6 平成23年度入学式告辞

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大学では、授業に出席し、優れた成績を挙げることのみが目標であってはなりません。ムダな勉強をすること、すなわち専門外の書を読み、友と語る、更には課外活動に精魂を傾ける。こうしたリダンダンシーがあってはじめて、充実した大学生活が送れるのです。

2011/4/1 滋賀大学の未来へ

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日本のような無資源国にとって、経済成長の糧は人財(ヒューマン・キャピタル)でしかあり得ないのです。一見、関係なさそうな教育と経済は、以上に述べたとおり、緊にして密なる関係にあるのです。

2011/3/25 平成22年度卒業式告辞

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間もなく社会人になられる君たちに忠告しておきたい。ブラックスワンの襲来は予知できないのだから、悪いブラックスワンに出くわした際に被る悪影響を最小限に食い止める、ロバストネス(頑健性すなわち強かさ)を予め備えておかねばなりません。

2011/1/4 平成23年の年頭のご挨拶

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バブル経済期に、汗水垂らして働くことが蔑まれ、努力、勤勉、真面目などといった日本古来の徳目を失ってしまったことが、学術・科学研究の分野での日本の地位低下の最大の理由なのです。

2010/5/12 就任にあたって

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他大学の先を行く改革を積極的に推し進め、魅力と活力に満ち溢れた大学に、学生諸君には「滋賀大学に入学してよかった」と思える大学に、そして教職員には「滋賀大学に勤務してよかった」と思える大学に、滋賀大学が育つべく全力を傾注いたします。

2010/4/5 平成22年度入学式告辞

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地下資源の無駄遣いが、地球温暖化ないし気候変動の原因とされています。「清貧の思想」と「もったいない」を復権させる役割をも、環境保全の象徴である琵琶湖畔にキャンパスのある、滋賀大学の新入生諸君に担っていただきたいのです。