いまや大学は、社会のさまざまな課題や問題に対し解決策や提言を示して、社会の発展や福祉に直接に関わっています。それは、教員の研究成果を政府や自治体、企業が政策形成や実施、経営、活動に活用するという、一般に産学連携といわれる場合のみでなく、学生も積極的に社会に関わることを含んでいます。それらは学生にとっても貴重な成長の機会となります。
 学生の社会貢献としては、ボランティア活動が代表的です。災害復興ボランティアや、介護ボランティア、清掃ボランティア、またスポーツボランティアなどもあります。これらは、学生自身の自発的な意識の高まりが活動として現れます。
 学習や研修の一環としても社会貢献活動を実施しており、企業とコラボレーションして市場調査や商品開発などに関わることもあります。例えば、インバウンドのニーズに関する共同調査研究や輸出用日本酒の味の調整協力、他にも製造業者の組合のフェスタのお手伝い、鉄道の駅でのピアノコンサート、プロバスケットボールチームのデータ分析を通じた成績向上支援など、学業の延長が企業や団体の事業活性化に結びつく例がいくつもあります。
 大学が枠組みを作って学生に活動を奨励する場合もあります。経済学部のプロジェクト科目は社会と直接関わりを持ちつつ学習を深めます。また学長裁量経費による自主企画プロジェクトは、自分たちのアイデアを活かしてさまざまに社会に飛び込んでいくケースです。本号で紹介しているように、海外で現地の日本語授業の補助を行う、海外自主参加体験プログラムもあります。
 こうした学生の社会貢献活動としていま注目されるのは、SDGs(持続可能な開発目標)に参画する活動です。SDGsは、世界の中で「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを目標に、途上国、先進国を問わず、それぞれの人がそれぞれの形で参加できる、一人ひとりのための行動目標です。滋賀大学もSDGsを推進していますが、その中に学生企画によるSDGs活動があり、廃材の再利用による環境保全活動や途上国での学校支援などがすでに行われています。滋賀大学の学生一人ひとりが、SDGsの中で自分ができることを考え、選んで、それに参加しています。草の根の活動でもよいし、世界的なNGOなどに参画して活動することもできます。あなたも、17ある目標のうち、自分たちができる活動を始めてみませんか。

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