2015年年始あいさつ

 

 新年、明けましておめでとうございます。皆様方には、旧年中、滋賀大学の各種校務に関しまして、それぞれのお立場から、多大のご貢献を頂きましたことに対し、学長として心よりの感謝を申し上げます。

 第2中期も残り2年と3ヶ月を余すばかりとなり、今年6月末には、第3中期の目標と計画を文部科学省に提出しなければなりません。皆様方、先刻ご承知の通り、第3中期が始まるに当たりましては、教育・研究・地域貢献等に関する各国立大学法人の「改革」への取り組みを査定して、運営費交付金にメリハリをつけるとの「お達し」が、財務省そして文科省より、公式にか非公式にか出されています。

 改革の中身については、各大学法人の裁量に任されていることは、もとより言うまでもありません。別の言葉で言い変えれば、各大学法人の創意工夫に任されているのです。改めて申すまでもなく、本学は2学部から成る小規模大学であります。教育・経済両学部の有する資源、すなわち学生定員と教員の人件費を、全学の機能強化のために再配分することが「改革」に他なりません。

 今年は第2次大戦が終結して後、70年目の年に当たります。ところで終戦後4年目の年である昭和24年に、いわゆる新制大学が誕生いたしました。

 明治10年前後に、各都道府県に一つずつ官立の師範学校が創設されましたが、その一つが教育学部の前身である滋賀県大津師範学校であります。大正末になって、各都道府県に少なくとも一つの高等教育機関を設けるという政府の方針のもと、大正11年に創設されたのが経済学部の前身である彦根高等商業学校だったのです。

 昭和24年に発足した新制大学は、それぞれの府県に存在する旧制の各種専門学校と師範学校を合併させて出来上がったものに他なりません。ということで本学は、創設以来66年間、教育学部と経済学部という2学部体制をずっと堅持し続けたという点、全国に類例を見ない「保守」の牙城がごときであります。

 もとより、これまでも何度となく新学部創設の試みはあったのですが、いずれも実らぬまま、好むと好まざるとに関わらず、2学部体制のまま60有余年を経て参ったわけであります。

 仮に本学が、第3中期に向けて、文科省を納得させることができる改革の指針を打ち出すことができなければ、人件費を支払うことで精一杯というほどまでに、運営費交付金は削減されることになりかねません。

 以上のような国立大学法人を巡る現状に鑑みまして、昨年9月、組織改革作業部会を立ち上げ、学部・研究科・教員組織の改革の指針作りに励んでいただいております。

 本年は滋賀大学にとっての改革元年であります。新年の仕事始めに当たり、教職員の皆様方には、今なぜ改革なのかを宜しくご理解いただき、それぞれのお立場から、改革へのご協力と御尽力を切にお願い申し上げる次第であります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 以上、簡単ではございませんでしたが、新年の仕事始めに当たっての私のご挨拶とさせていただきます。

2015年1月5日
滋賀大学長
佐和隆光