滋賀経済同友会と「情報文化首都『安土』構想」研究会を開催

 11月15日(火)、滋賀経済同友会との共催で「情報文化首都『安土』構想」研究会・彦根地域懇談会を彦根キャンパスの講堂で行いました。
 開会にあたり滋賀経済同友会の藤野滋副代表幹事(本研究会座長)よりご挨拶があった後、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷良治教授から「データ利活用を通じた価値創造への道~AZ-uchi構想実現に向けて~」と題して発表がありました。講演では、深谷教授自身が経験してきた業務に関連付けつつ、アジアにおけるデジタル変革の現状と日本の技術を活用したスマート化への試みについて、実例を挙げて語りました。後半では、デジタル変革のカギとなるデータの利活用に関連して、データサイエンティストが絶対的に不足している状況についても解説しました。また、その状況下で日本初のデータサイエンス学部を設置した本学の取り組みについても実例を交えつつ説明しました。最後には、「企業等と大学が、教育/コンサルティング/研究を通じて連携することがデータの高度利用やビジネスと人材育成の高度化に不可欠。滋賀大学は、先進的な取組として評価されているデータサイエンス教育研究の質を更に高め、我が国のデータサイエンス領域をリードし、日本の未来の発展に引き続き貢献していきます」とまとめました。
 講演後には藤野座長司会のもとフリーディスカッションを行いました。参加者からの質問に対し、深谷教授がデータを利活用した価値創造の流れについて、講演の内容に加えて説明を行い、企業の方々にデータサイエンスへの理解を深めていただく機会となりました。会場では、「統計やデータを集めて分析するデータサイエンスが近年特に注目されてきた理由はどういったものがあるのか」「(データ利活用を取り巻く状況は)昔と何が違っているか」などの質問もありました。それに対し深谷教授は、昔と比べコンピュータやネットワークの処理速度が格段に上がりテクノロジーが進化したことで、一般の人々でもデータを簡単に活用できるようになってきた。そこで、企業のデータと社会のデータをかけ合わせて新たな価値を創出できると人々の間で認識され始めました。データサイエンスが近年特に注目されている一つの要因はこのためではないかと述べました。
 フリーディスカッションでは多くの質問があり、産学連携に向けた活発な議論がなされました。この「情報文化首都『安土』構想」研究会は第5回目となり、産学公が連携を進め、着実に構想が進んでいく契機となりました。

藤野座長ご挨拶

深谷教授による講演

フリーディスカッションの様子

フリーディスカッションで参加者が質問をする様子

 また、同日に彦根地域懇談会も行われ、和田 裕行彦根市長による彦根市の取り組み報告も行われました。