【OKONOMI PROJECT】 中学生と一緒に考える「平和ってどんなこと?」

 絵本「へいわってどんなこと?」(作:浜田桂子)のウクライナ語翻訳プロジェクト(OKONOMI PROJECT)に参加した本学学生が彦根市立西中学校の生徒と交流しました。
 西中では特設企画「西中人権を考える日」として、朝読書の時間を使い、プロジェクトに参加した本学学生が想いや感じたことを語り、全3回(6月22日、6月29日、7月6日)校内放映しました。
 第1回は、データサイエンス学部4回生逢坂安曇さんと経済学部3回生森本夏帆さんです。いつか戦争が終わってウクライナとロシアの子ども達が友達になれること、子ども達が未来に希望を持てるように、この絵本の翻訳に思いを込めたと語りました。また「みなさんにもできることはある、自分から行動すれば成し遂げることができます。」と西中生徒を激励しました。
 第2回は、経済学部3回生の葉仲銘さんが出演し、「ベッドでぐっすり眠る、友達と一緒に遊ぶ、そんな権利を無くされる理由なんてどこにもない。自分も何かしたいと思い今回の絵本翻訳プロジェクトに応募した。」と語り、「今回のこの放送を聞いてくれる人がいることで、一歩、平和につながったような気がする。みなさんの小さな一歩が世界を変える力を秘めているので、自分の行動に自信を持って全力で頑張ってほしいです。」と西中生徒に向けて励ましの言葉をかけました。
 第3回は、データサイエンス学部4回生加藤敦詞さんです。加藤さんは、翻訳するときに、戦争に対する直接的な表現に子ども達が怖い思いをしないよう慎重に言葉を選んだこと、また、この動画を観て前向きな気持ちになってほしい、早く平穏な日々に戻ってほしいと願っていることを語りました。また西中生徒に対し「友達や家族を大切にしてほしい。」「言葉を大切にしてほしい。」とカードを見せて願いを伝え、両親に「ありがとう」、友達とけんかしたら「ごめんね」と言うことは、大きな一歩になるからと優しく語りかけました。
 7月14日には、西中生徒と滋賀大生の意見交換会を、滋賀大学からは上記の4名中3名、西中からは、大谷将武さん、前川愛佳さん、若林里好さん、西畑穂美さんが参加し開催しました。西中生徒からは、ウクライナはとても遠いところなのに、となりの滋賀大学が手助けをしていることに感動し、彼らも資源回収をして募金をすることを計画していることを伝えました。また、滋賀大生に「データサイエンス学部を選んだ理由は?」や、「将来は何になりたいですか?」など思いのままに質問を投げかけ、滋賀大生はそれぞれの思いを素直に優しく応えました。
 今回は、おとなりの大学生と中学生が共に「へいわってどんなこと」を考え、交流することができ、今後につながる有意義な一歩となりました。

第1回森本夏帆さん(左)逢坂安曇さん
第2回葉仲銘さん
第3回加藤敦詞さん
第4回意見交換会