6月16日(木)、滋賀大学グローバルセミナー第19回「彦根から約20,000km。20歳ではじめる海外ボランティア」を対面とオンラインのハイブリッドで開催しました。

 今回は、アルゼンチンに留学中の北村瑠衣さん(経済学部3回生)より、現在アルゼンチンで取り組まれているボランティア活動、そして留学ボランティアを決意したきっかけや現在に至る道筋についてお話していただきました。

 北村さんはトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム14期生として昨年11月にアルゼンチンに飛び立ち、ブエノスアイレスの語学学校で現地の母国語であるスペイン語を学んだあと、現在(セミナー当日)はNGO団体に所属し、そろばんを用いた貧困家庭で育つ子どもたちの学習支援に取り組まれています。

 まず、留学に興味を持ったきっかけからアルゼンチンでのボランティア活動に至るまでの経緯をお話いただきました。小学校の時に南米の国に興味を持ち、留学への関心を持ち続け、滋賀大学入学後に第1回グローバルセミナーを聞いたことが決め手となり、トビタテ留学ジャパンに応募したこと、留学先でボランティア先を決めるために百通を超えるメールを送って3社からしか返事が来なかったことなど、必ずしも順風満帆でない状況の中、物事を自分事として捉える前向きな姿勢と積極的に周囲の人に相談したことが留学の成功につながったことがうかがえました。

 次に、アルゼンチンの紹介と、今アルゼンチンで行っている活動についてのお話がありました。おおらかな国民性、小中高の教育費が無償であること、またジェンダーやLGBTQの権利についての意識が高い一方、貧困率が37.5%と高く、夜や早朝は出歩かないようにするなど、治安は良いとはいえないとのことでした。新型コロナウイルスの感染拡大により航空チケットの手配や移動から現地での活動に困難を極めた中で、日本人学校や児童養護施設での特技のそろばんを使った授業では、児童たちが真剣にそろばんに取り組み、「楽しかった」「誕生日プレゼントでそろばんをねだったよ」と言ってもらったこと、また先生方からもそろばん教育を復興してもらったことの感謝をいただいたことなど、自分にできることと、必要とされていることをマッチさせた活動計画によって素晴らしい成果を生み出すことを示してくれました。

そろばんを使った授業の様子
参加者たち

 最後に、滋賀大学からアルゼンチンでのボランティアを実現させた秘訣として、「具体的な目標と目的を語れること」「自分を適切に評価・鼓舞してくれる人を見つけること」「新しいことに怖がるだけでなく実際に挑戦すること」を挙げられました。また「経験の共有の連鎖」として、今まで先生や友人に支えてもらっていたが、自分が得た経験をもとに大学生に限らず中・高生に伝えていきつつ、アルゼンチンとの交流を継続していきたいと決意を述べられました。

 終了後の質疑応答では、多くの学生からのスペイン語の習得状況、現地で印象に残ったことなどの質問に対し、貴重な体験談を踏まえたやり取りがなされ、同じ世代の学生同士の和気あいあいとした雰囲気の中、講演会が終了しました。

~滋賀大学グローバルセミナー~

 このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。

【お問い合わせ先】
 国際交流課
 E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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