5月26日(木)、滋賀大学グローバルセミナー第18回「テンションで乗り越える言葉の壁(アフリカ編)」を対面とオンラインで開催しました。

 第18回目となる今回は、現在、JICA滋賀デスクとして国際協力について伝えたり、JICAの活動を企業や自治体とコラボするなどの活動をされているJICA国際協力推進員の桂武邦さんにご登壇いただきました。

 桂さんは、JICAの青年海外協力隊としてエチオピアの小学校で2年間、理科の教師として教壇に立たれ、「理科には実験が必要である」という信念から、実験材料が整わない状況にも関わらず、子供達に多くの実験を経験させる努力をされてきたそうです。その異国での経験やコミュニケーションのあり方についてお話を伺いました。

 まず最初に、世界の開発途上国の現状や、それに対してJICAが行っているさまざまな活動について、お話を伺いました。JICAというと、青年海外協力隊のイメージが強いですが、災害支援や技術支援など、多岐にわたる活動をされており、そのプロデューサー役をJICAが担い、企業や自治体、教育現場などがアクターとして存在していることを知り、私たち個人も身近に開発途上国支援に関われるのだと実感しました。

 次に、エチオピアの文化について、お話を伺いました。エチオピアの生肉を食べる文化や、独特なダンスの動画など、興味深いものでした。中でも、エチオピアの人々は、持ち物はみんなのものという認識があり、貸したペンは返ってこないことや、歩いていると突然、家でご飯を食べていかないか、と誘われることなど、日本とは違う価値観が存在する経験を、ありのままに話されたことは、とても印象的でした。日本で生まれ育った人にとっては負の感情を抱きがちであるエチオピアでの体験について、ユーモアを交えて語られるセンスが、異文化世界で生活する上で大切なことだと感じました。

対面会場で話される桂さん
教室で話を聴く学生たち

 最後に、今回のテーマでもあった「異言語間のコミュニケーション」について、お話を伺いました。「言葉を使わずに伝えたいことを伝えることができるのか」というお題でロールプレイを2人1組で行い、言葉はコミュニケーションに必ずしも最優先に必要なものではないことを参加者に伝えてくださいました。桂さんは、「テンション」とは「気分や気持ち」のことで「諦めない、理解しようとすること」と解釈され、理解しようとし続けることで「言葉の壁」を乗り越えられるのだという、コミュニケーションのあり方を教えていただきました。これは、留学やインターン等で海外に行く時にはもちろんのこと、日本人のコミュニティの中でも必要であると、心に留めておきたいお話でした。

 今回のセミナーでは、エチオピアについて多くの写真や動画で視覚的にユーモアを交えながら紹介していただいたことで、具体的なイメージを持つことができ、また、国際協力や異文化間コミュニケーションについて、参加した学生たちから多くの質問があり、興味深さを感じ取ることができました。

~滋賀大学グローバルセミナー~

 このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。

【お問い合わせ先】
 国際交流課
 E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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