滋賀大学は、彦根城の世界遺産登録を推進する環境の醸成、また同時に地域の文化遺産としての彦根城への関心と理解を深め、リベラルアーツの視座を通じて国内外の文化・自然遺産の保存と活用に貢献できる人材を育成することを目的として、2019年に彦根商工会議所と連携協定を結び、会議所からの寄附に基づく「世界遺産学」講義を開講しています。

 2022年度の「世界遺産学」は、「アフター・コロナの世界遺産―その保全、継承に向けた課題」をメインテーマとして、全15回にわたって一流の専門家による講義を提供します。

 4月8日に開講した第1回講義には、ゲスト講師として鈴木達也氏(滋賀県文化スポーツ部文化財保護課 彦根城世界遺産登録推進室)をお招きし、「世界遺産を目指す彦根城の価値」をテーマに、世界遺産登録への道のりや彦根城の紹介、世界遺産をきっかけとする地域の持続可能な発展などについてお話しいただきました。出席した学生らは熱心に聞き入り、学生にとって身近な「彦根城」の理解をさらに深めました。

 今後も、世界遺産の理念やこれまでの歩み、各地の世界遺産が直面する課題などを学ぶとともに、地域づくりや観光政策、地域文化の保存と活用などについて考える機会を提供することで、地元彦根城の世界遺産登録の推進をはじめ、その保存・活用やまちづくりにも積極的に取り組む人材の育成に努めてまいります。

鈴木達也氏による講義の様子

鈴木達也氏による講義の様子

今後の「世界遺産学」講義

第2回 世界遺産条約の今後の課題-50年の歴史を踏まえて- 松浦晃一郎(ユネスコ第8代事務局長・元駐フランス日本国特命全権大使)
第3回 新型コロナ・ウィルスと世界遺産 青柳正規(元文化庁長官・多摩美術大学理事長・東大名誉教授)
第4回 文化財を守る国際的な活動 佐藤禎一(元ユネスコ代表部特命全権大使・元文部事務次官)
第5回 成熟した世界遺産の在り方を目指して 鈴木地平(文化庁文化資源活用課文化遺産国際協力室文化財調査官)
第6回 オーセンティシティ(真実性)とは何か 河野俊行(前イコモス会長、九州大学理事)
第7回 無形文化遺産と持続可能な開発 岩本渉((独)国立文化財機構アジア太平洋無形文化遺産研究センター所長)
第8回 首里城-復元の取り組み状況 田名真之(沖縄県立博物館・美術館長)
第9回 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の現状と課題―世界遺産登録5年後の取り組みと展望 安高啓明(熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授)
第10回 世界遺産の熊野三山と参詣道 山本殖生(元新宮市教育委員会文化財担当(学芸員)、国際熊野学会代表委員)
第11回 平泉町の遺跡と世界遺産 八重樫忠郎(岩手大学平泉文化研究センター客員教授)
第12回 未定 西山要一(奈良大学名誉教授)
第13回 イタリアの世界遺産の特徴と遺産の概念:サン・ピエトロ聖堂とシチリアのノートを中心に 岡北一孝(岡山県立大学デザイン学部建築学科准教授)
第14回 世界の湖沼環境問題と世界遺産 中村正久((財)国際湖沼環境委員会副理事長)
第15回 朝鮮通信使を迎えた彦根とその記録 野田浩子(立命館大学授業担当講師)

全体の担当・コーディネーター・オーガナイザー:真鍋晶子教授、青柳周一教授、位田隆一前学長

【お問い合わせ先】
 産学公連携推進課

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