7月24日(土)、滋賀大学グローバルセミナー第9回「卒業生と在学生をつなぐ国際化について考えるオンライン交流活動―私が見た世界と日本②―」をオンラインで開催しました。今回は、滋賀大学卒業後にサンフランシスコで、日本語・日本文化の教育と同時に人権教育をされている田中淳子先生にお話いただきました。

 田中先生は集団の抑圧構造について話されました。マジョリティとして生活していると、その環境では恵まれているため、その恩恵に気づくことができません。他方でマイノリティとして生活することで初めて、自身の能力を発揮する以前に障壁があることに気づけるといいます。実際に田中先生は、サンフランシスコで教師として認めてもらうために多くの困難を乗り越えられたそうです。その過程で、現地の教師の教え方を真似たこともあったそうですが、それはマジョリティのカルチャーをマイノリティである日本人が維持しているだけであったと振り返っておられました。自身のマイノリティである立場を活かした教育プログラムを考えることで、徐々に周囲から教師として認めてもらえるようになったといいます。

 マイノリティであることは、自身の存在を認めてもらうハードルがマジョリティの人よりも高いのかもしれませんが、そのマイノリティである個性を活かすことができれば、マジョリティの人が思いつかないアイデアや考えを持ち込むことができると教えてくださいました。

オンラインで参加している様子
田中さんの紹介

 学生からは「教師として教科のこと以外にももっと多くのことを語れるようになる必要があると痛感した。人格形成に資するという教育の根本を常に心がけたい」「マイノリティがアメリカ社会でやっていく難しさとも相応した印象だったが、それでも自分の準備や知識によって、相手を振り向かせることにつながるのだと、改めて意を強く持った」「頑張るだけではなく、自分は有能だと示すことが必要だと感じた。また、日本語を海外で教える意味を考え行動し、その意味を共感してもらって協力する人がいるということはすごいと思った」などの感想がありました。

~滋賀大学グローバルセミナー~

 このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。

【お問い合わせ先】
 国際交流課
 E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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