2021年8月1日 滋賀大学学長 位田隆一

 滋賀大学では、大学においてワクチン接種を行います。すでにSUCCESSメールで案内していますが、ようやく日程が決まりましたので、改めて、在学生の皆さんにワクチン接種を勧めます。今回大学で摂取するワクチンはモデルナ社製のmRNAワクチンです。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、いまや対症治療がすすみ、またワクチンも開発され、接種が進んでいます。新しい治療法も承認されました。COVID-19は恐れるに足りぬウイルスになりつつあります。いま重要なことは、人々の大多数がワクチンを接種して、社会で免疫が広がり、感染を抑え込むことです。

 皆さんがワクチンを打つことは3つの点で大きな意味があります。

 まずは皆さんが感染しないようになること、また感染しても重症化して生命の危険に陥らないようにすることです。若い人たちは、感染しても多くが軽症か無症状で済むといわれています。しかしみんながそうではありません。重症化する危険は常にあります。また軽症でも、咳や頭痛その他の症状が長く続き苦痛に感じることも多いようです。ワクチンは、発症を防ぐとともに、もし感染しても重症化を防ぎます。

 第2に、ワクチンによって、皆さんが感染源になってご家族や友人たちなど、皆さんが接触する人たちに感染させることを防ぐことができます。とくに皆さんが軽症や無症状の場合、自分が知らないうちに、周りの人たちに感染し、その人たちが重症化することがありえます。これを防ぎます。

 第3に、学生の皆さんにとって何より重要なのは、元通りの大学生活が送れるようになることです。不安なく大学に登校し、対面で授業を受けることができるようになります。遠隔では難しかった実験や実技、また実習などにも現場で参加できます。それに、これまで禁止や制限されていた課外活動や留学も、再開することができます。もちろん友人との再会や新しい友人たちをつくることもできるようになります。特に1,2回生の皆さんは、孤独感にさいなまれていた時期もあったでしょうが、それも霧消します。普通の大学、元通りのキャンパスが戻ってくるのです。

 とはいえ、みなさんの中には、これまでにない方法で作られた新しいワクチンの安全性や有効性に疑問を持っている人もあるかと思います。また副反応に不安を覚えたり、さまざまに拡散しているデマ情報に戸惑っていることでしょう。ワクチンとその接種に関する医学的な意味は保健管理センターの山本祐二先生からわかりやすく説明していただいていますので、そちらをご覧ください。

 私から言えることは、正確な科学的知識に基づいて判断すれば、ワクチン接種は、極めてまれに重大な副反応はあるにしても、皆さん一人ひとりにとってこのコロナとの戦いに打ち勝つことにつながるということです。もちろん、ワクチン接種は自由意思によるものであり、接種を強制するものではありませんし、接種の如何にかかわらず、本学の授業や課外活動で不利益を受けることはありません。最終的に接種を受けるかどうかは皆さん自身が決めることですが、大学としては、上に述べた理由から、みなさんにはぜひ接種を受けていただきたいと思います。

 なお、接種を受けてからもコロナ禍が収束するまでは、3密を避け、マスク着用、手洗いの励行を続けてください。新型コロナウイルスはマイクロ飛沫により感染します。日本中の人々にワクチンがいきわたり、私たちの日常生活に安心が戻るまで、もうしばらく自重した行動を心掛けてください。

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