7月11日(日)、滋賀大学グローバルセミナー第8回「卒業生と在学生をつなぐ国際化について考えるオンライン交流活動―私が見た世界と日本①―」をオンラインで開催しました。今回は、滋賀大学卒業後に海外で活躍されている宮山陽香さんと吉田拓真さんにお話いただきました。

宮山陽香さん

 宮山さんは、学生時代にオランダのゾイド大学へ交換留学されていました。この経験から、世界で起こることを身近なこととして感じるようになり、人間関係においても広く浅く付き合えるようになり、性格が明るくなったねと言われるようになったそうです。

 卒業後は、日本企業に就職されましたが、海外で働きたいという気持ちが強く、日本語能力検定試験を受験する等、海外で働く手段を模索していたそうです。そして退職を決意し、インドの英文校正・翻訳を行う企業に転職され、日本人顧客担当として約一年駐在されました。インドはいろいろな宗教がある国で、宗教の違いによる考え方の違いを理解しながら仕事をすることを学ばれたそうです。現在は、東京にある台湾企業で勤務され、言葉の壁にぶつかりながら、一歩一歩理解をし合う努力をしているとおっしゃっていました。

 参加した学生からは、「海外企業で働くことで大切なことは何か」「国際交流とはどういうことか」など質問が出ましたが、一貫して「歩み寄ること」だと答えられ、「考え、想い、文化が違うからこそ自分から一歩歩み寄って理解しようとすることが大事」だと学生に伝えられました。

Zoomでの参加者たち
説明する宮山さん

吉田拓真さん

 吉田さんは、大学卒業後ホテルに就職して総務担当となり、株式総会、取締役会業務などを2年半担当されていましたが、「アメリカの大学で日本語を教えたい」という思いから退職されました。

 その後は、ALLEXプログラム(アメリカの大学で日本語を教えることで、学費免除等を受けられる奨学制度)に応募し、日本語ティーチングフェローとして米ニューヨーク州のHamilton Collegeへ配属され、初中級の日本語クラスや文化交流イベントのコーディネーターを担当されてきました。

 帰国後は技能実習生への日本語指導や滋賀県内の小学校で非常勤教師として勤務され、現在は早稲田大学大学院日本語教育研究科に在籍しながら、NPO法人YSCグローバル・スクールで教師として勤務されています。

 なぜ、吉田さんが日本語を教えたいと考えるようになったのかというと、日本語ができない外国人児童を支援する活動に参加され、彼らが言葉の壁によるいじめや差別を受け、母国語の喪失による親子のコミュニケーションが困難になっていることを目の当たりにし、専門家として少しでも改善したいという思いが強くなったからそうです。

 YSCでは、「日本語学校」×「フリースクール」×「塾」という考えを持ち、働いている人はボランティアではなく有償で働いていて、海外にルーツのある子どもたちに対して様々なプログラムを用意して支援されているそうです。

 学生からは、「海外にルーツのある子どもと接するときに気をつけていることは何か」と質問があり、「一人一人の状況を見る、みんな日本語力が違うから同じ授業でもみんな得るものが違う」と回答があり、教育者としての姿勢を学生たちは感じ取ってくれたと思います。

Zoomで話す吉田さんと参加者たち
ALLEXプログラムを説明する様子

~滋賀大学グローバルセミナー~

 このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。

【お問い合わせ先】
 国際交流課
 E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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