本学は、彦根城の世界遺産登録を推進する環境の醸成、また同時に地域の文化遺産としての彦根城への関心と理解を深め、リベラルアーツの視座を通じて国内外の文化・自然遺産の保存と活用に貢献できる人材を育成することを目的として、2019年に彦根商工会議所と連携協定を結び、会議所からの寄附に基づく「世界遺産学」講義を開講しています。

 2021年度の「世界遺産学」は、「世界遺産の危機―破壊、消失、そしてコロナ禍」を全体テーマとして、4月9日に第1回講義を開講しました。

 第1回は、ゲスト講師として青柳正規氏(前文化庁長官)をお招きし、「世界遺産の功罪」をテーマとする講義が行われ、出席した学生たちは大変熱心に聞き入りました。また、本講義は公開授業として一般の方にも提供しており、本年度は15名の方が授業に参加して、学生と共に世界遺産に関する学びを深めています。

 今後も、一流の専門家による講義を予定しており、世界遺産の理念やこれまでの歩み、各地の世界遺産が直面する様々な危機と共に、その保全、さらに継承にむけた課題などを学ぶことで、地元彦根城の世界遺産登録の推進をはじめ、国内外の文化・自然遺産の保存と活用に貢献しうる人材の育成に努めてまいります。

青柳正規氏による講義

青柳正規氏による講義

熱心に聞き入る学生たち

熱心に聞き入る学生たち

今後の「世界遺産学」講義

第2回 世界文化遺産の現状について 山田泰造(文化庁文化資源活用課文化遺産国際協力室長)
第3回 世界無形文化遺産の設立経緯とその意義 松浦晃一郎(ユネスコ第8代事務局長・元駐フランス共和国特命全権大使)
第4回 プロパティからヘリテージへ―遺産を見る世界の眼 佐藤禎一(元ユネスコ代表部特命全権大使)
第5回 世界遺産を目指す彦根城の価値 鈴木達也(滋賀県文化スポーツ部文化財保護課/彦根城世界遺産登録推進室)
第6回 彦根城の世界遺産登録と持続可能な彦根のまちづくり 小林隆(彦根城世界遺産登録推進室)
第7回 琵琶湖と世界の湖沼の多様な価値 中村正久(滋賀大学特別招聘教授)
第8回 一つの視点からみる世界遺産の諸相―水と社会 河野俊行(前イコモス会長、九州大学理事)
第9回 首里城―復元の課題と展望 田名真之(沖縄県立博物館・美術館長)
第10回 過疎・価値観の多様化そしてコロナ禍―滋賀県の祭礼・芸能の現状について考える― 中島誠一(元長浜市長浜城歴史博物館館長・元長浜市曳山博物館館長)
第11回 世界遺産(文化遺産)姫路城の保存の実例 福田剛史(姫路市教育委員会文化財課 文化庁文化財二課、建造物登録担当)
第12回 世界遺産の価値を知る―首里の玉陵と京都の鹿苑寺 高橋康夫(京都大学名誉教授・一般財団法人建築研究協会理事長)
第13回 危機にある世界文化遺産、さて、日本の文化遺産は? 西山要一(奈良大学名誉教授)
第14回 世界遺産登録前後の石見銀山 小林准士(島根大学学術研究院人文社会学系教授)
第15回 文化遺産としての富士山とその現状
及び、まとめ
青柳周一(滋賀大学経済学部教授)
位田隆一(滋賀大学長)、真鍋晶子(滋賀大学経済学部教授)、青柳周一

【お問い合わせ先】
 産学公連携推進課

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