12月16日(月)、17日(火)の両日、台湾台北市にある中央研究院(Academia Sinica)で開かれた2019年台湾生物保存・バイオバンク学会シンポジウム「持続可能な台湾バイオバンクに向けて&倫理ガバナンス2.0」に位田隆一学長が招聘されました。

 シンポジウムでは、陳建仁台湾副総統の開会挨拶、李特章中央研究院特聘研究員の基調講演の後、第1セッション「バイオバンクの発展とプレシジョン・メディシン」に位田学長が登壇し、講演並びに討論を行いました。

 台湾は、2006年に国家計画として台湾バイオバンクを開始してから10年以上が経ち、2012年から20万人規模の住民と10万人規模の患者のコホートで検体を収集・保管を進めてきました。他方で台湾にはこれ以外にも様々な病院等で疾患を対象とするバイオバンクと称するものが存在しています。

 今回のシンポジウムは、台湾バイオバンクの発展と今後のプレシジョン・メディシンへの活用について、倫理ガバナンスの観点から包括的に討議しようとするもので、位田学長はじめオーストラリア(豪)、フィリピン(比)、香港、韓国からそれぞれ代表的な研究者を招聘して、国際的な倫理レベルをクリアしたバイオバンクの確立を目指したものです。

 位田学長は、2007年にこのバイオバンク計画発足当時にすでに招聘された経験があります。今回の講演では、バイオバンクの歴史から説き起こし、バイオバンクのあるべき倫理枠組を提言した上で、日本のバイオバンクにつき、特にBBJ、NCBM、TMMの3つのメガバイオバンクと4つの病院ベースのバイオバンクの横断的ネットワーク構築による65万検体、20万データの集積を紹介し、今後のバイオバンクのデータ解析につきデータサイエンスの重要性を示唆しました。討論でも、位田学長の提示した倫理枠組や日本のバイオバンクの現状について多くの質問や意見が出され、熱のこもった議論が行われました。

 二日間にわたり様々な倫理課題が網羅的にかつ国際的に討論され、貴重な成果がありました。

講演する位田学長

講演する位田学長

討論する学長

座長の陳定信国策顧問・中央研究院士の下で
討論中の位田学長

シンポジウムに招聘された先生方と金撮影

(左から)寥俊智院長、KAAN Terry教授(香港)、
Donald Chalmers教授(豪)、位田学長、
陳建仁副総統、KIM Ock-Joo教授(韓国)、
Leo De Castro教授(比)、陳定信院士

皆で見学している様子

国家生技研究園区(NBRP)見学

【このページに関するお問い合わせ先】
 総務課秘書室
 TEL:0749-27-1002
 E-mail:secre@biwako.shiga-u.ac.jp