5月23日(木)、6月20日(木)に彦根キャンパスにおいて、教育・学生支援機構主催のFD公開授業「アクティブ・ラーニングの手法を学ぶ授業参観」を開催しました。役員、教員、職員延べ14名が参加しました。

 滋賀大学では、学生の課題解決能力を高めるため、アクティブ・ラーニングを質・量ともに充実することを目標に掲げています。今回の公開授業は、当機構の高大接続・入試センター児玉英明特任准教授が開講する全学共通教養科目「現代社会を見る目-複眼思考の学び方-」を教職員に広く公開しました。グループワークを取り入れながら、学生の能動的な学びを促す授業方法について、参加者が新たな気づきを得ることを目的として企画しました。

 第1回目では、学生の「質問する力」を高めるために、2つの座標軸を活用した質問作りを学びました。そこでは相手の話が100%理解できたとしても、「具体的で本質的な質問」「自分が聞きたくて相手も話したい質問」を投げかける練習をペアワークで行いました。次に、「問いを立てる力」を高めるために、自分が調べてみたいこと、考えてみたいことを、「問いの形」で書き出す演習を行いました。大学生になったら自分自身で「調べてみたい問い」「考えてみたい問い」を見つけ出す学びが大切であることを強調し、「問い」に意識を向けることが主体的な学びの要であると伝えました。

 第2回目では、自分の頭で考えるという行為を「具体的レベルの問いと抽象的レベルの問いの往復運動」と定義しました。まず、平易な新聞記事を2つ取りあげ、その記事に共通する要素を抜き出し、その要素を「概念化」する思考方法を学びました。学生は実際に自分の頭で考え、手を動かしながら演習に取り組むことで理解を深めていきました。その後、2人の芸能人の写真を並列して表示し、その2人に共通する要素を学生に問いかけ、概念化した要素に近いと思われる学生と同世代の芸能人を具体的に挙げるワークが行われました。具体と抽象の往復運動を、学生が実感をもって理解できるように、対話を行いながら授業が進行していく点が印象的でした。

 いずれの授業でも、学生への質問、発表、テキストの輪読や要約、グループワーク等を通じ、学生が主体的に自ら問いを発し、論理的に考え、能動的に大学の学びに移行できるように工夫されていました。また、読む、書く、聞く、話すといったアクティブな学びの方法と授業の内容がうまく噛み合うことで、学生に取っては「アクティブ・ラーニング」という手法を意識することなく、自然体で大学での勉強に馴染むことができているようでした。

 また、授業後には講師に質問に行く参加者もあり、授業の進め方や組み立て方についても学ぶところの多い内容でした。参加者にとっては自らの授業改善に活かすことができる公開授業となりました。

学生と対話しながら進行する授業

学生と対話しながら進行する授業

グループワークを行う学生

グループワークを行う学生

学生に質問を投げかける児玉特任准教授

学生に質問を投げかける児玉特任准教授

熱心に参観する教職員

熱心に参観する教職員

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