彦根城築城400年祭《談話室》「それぞれの彦根物語」第32回が開催されました
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2007年3月30日
「それぞれの彦根物語」第32回が、3月24日(土)、ひこね街の駅で開催されました。

『彦根物語32』は、彦根市で長く文化活動に関わっておられる小田輝子さんが、「文学にみる彦根」と題して話をされました。
小田輝子さんは、近代文学のなかに出てくる彦根について紹介されたあと、ご自分にとって、とてもゆかりの深い楽楽園(彦根城内に1679年に建てられた彦根藩の下屋敷。井伊直弼が生まれた槻御殿として有名。現在は非公開)について、思い出とともに話をされました。

谷崎潤一郎の作品「初昔きのうけふ」、井上靖の小説「稲妻」、また彦根に点在する芭蕉、許六、蕪村など彦根を詠んだ歌碑の紹介を、情景が浮かぶように楽しく話をされました。
また、楽楽園内部の各部屋の特長、襖の絵や欄間の工芸的価値、「楽楽」の扁額の美しさなど、自ら何度も通われて、ご自身で感じられた楽楽園の思いだけに、聞いている私たちもたいへん優雅な気持ちになりました。

