2017年度 本学教員が推薦する図書等を紹介します。(並びは推薦順)
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タイトル 著者 出版社 出版年 推薦者
いかにして問題をとくか G.ポリア 丸善 1975 田中 琢真

①『いかにして問題をとくか』 G.ポリア 著

田中 琢真(データサイエンス学部)

 「受験の前に読みたかった!」とあなたもきっと叫ぶだろう。これは、あなたが問題を解くためのハウツー本だ。
 私たちは日々問題解決をしている。教室で課題を解くのも、卒業後の進路を決めるのも、人間関係のごたごたを乗り越えるのも、今日の昼飯のメニューを決めるのも、どれも問題解決だ。問題解決なしには私たちは一日も暮らせない。
 私たちはいつも問題を解決し続けているが、自分がどうやって問題を解決しているのかを立ち止まって考えることはあまりない。目先の問題の解決に忙しくて、そういう根本的な問題に取り組む余裕はなかなかない。
 けれども、自分の問題解決を反省して、よりよい問題解決を検討するのはとても有用だ。行き当たりばったりの問題解決や、これまでやり方を繰り返すだけの問題解決では、いつか行き詰まる。どうしたらもっとよい問題解決ができるだろう?
 本書はそれを教えてくれる。中学校レベルの数学を例にとって、問題解決のステップを一つ一つ解きほぐし、どうすれば次はもっとよい問題解決ができるかを教えてくれる。
 本書は問題解決についての世界的名著だ。著者は二十世紀前半から中頃にかけて活躍したハンガリー出身の数学者で、ポリアの計数定理とかポリアの不等式とかヒルベルト・ポリア予想とかポリアの壺とか、名前のついた業績が山ほどある超一流の研究者だ。だから本書は、自称カリスマが書いたハウツー本とはひと味もふた味も違う。
 本書の訳は古いが、内容は全く古くなっていない。書き方は懇切丁寧で、コンパクトな小冊子だから、誰でもすぐ読める。発見学の小事典や、問題解決法のリストもついている。
 受験の前に読みたかった? いやいや、これは読んでてよかったと十年後に思う本だ。

所在 巻号 指定図書記号 請求記号 資料ID
本館開架 教員推薦 410.7||P 77 011001586
教育書庫 410.7||P 76||2355 115001411

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