信楽たぬきと甲賀忍者

 笠をかぶり、手には徳利と通い帳。店先などで誰もが一度は目にしたことがあるたぬきの置物は、信楽町で作られる信楽焼のシンボルです。信楽駅には愛きょうたっぷりのたぬきの置物がそこかしこに飾られ、クリスマスには駅前の巨大たぬき像がサンタのコスプレを披露することも。同市では平成20年から11月8日を「たぬきの日」としています。平安時代に発祥したといわれ、日本六古窯のひとつでもある信楽焼。置物だけでなく、素朴な風合いを生かしたカップや皿、花器なども作られています。

 また、信楽町がある甲賀市は甲賀忍者の里としても有名です。中世、近江の守護職であった佐々木一族が将軍勢に攻められた際、甲賀忍者が加勢し、その実力を見せつけたといわれています。現在、市では手裏剣投げの技や塀飛びなどを競う全日本忍者選手権大会を開催し、平成20年からは忍者検定も実施しています。甲南町には江戸時代、忍者集団である甲賀五十三家の筆頭・望月出雲守が住んでいた甲賀流忍術屋敷が残され、随所に仕掛けられたカラクリから忍者の知恵にふれられます。