このたび、滋賀大学は平成31(2019)年4月より兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科に参加することとなりました。

 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(以下「連合大学院」)は、兵庫教育大学を基幹大学とし、上越教育大学、岡山大学及び鳴門教育大学の4大学が連合して構成する博士課程後期3年のみの大学院で、平成8(1996)年4月に設置されました。滋賀大学は、岐阜大学と共に、来年4月よりこれに構成大学として新たに加わることとなりました。

 今日、科学技術の高度化、社会や教育環境の変化に伴い、将来を見通した学校教育への質的改善・改革が求められていると同時に、学校教育を担う教員に弾力性のある教育実践を遂行できる資質と力量を向上させる必要があります。こうした状況を前にして、本連合大学院は、実践に根差した新しい学校教育学の推進と方法の確立、実践能力を養う教育プログラムの供給、実践に根ざした学校教育学の研究者育成と大学教員の供給、研究能力を持つ高度専門職業人の育成と現職研修における指導者人材の供給を通じて、教員養成の改善・充実を目指しています。

 この連合大学院は、学校教育実践学専攻、先端課題実践開発専攻、教科教育実践学専攻の3専攻、8連合講座で構成されており、滋賀大学の教員で連合大学院担当者は各連合講座に所属します。学生定員は一学年32名でしたが、今回の滋賀大学等の参加で4名増えて36名となります。授与される博士の学位は「学校教育学」又は「学術」で、設置以来、400名以上の博士課程の学位授与者を輩出してきています。

 連合大学院では、授業や研究指導は指導教員が所属する各構成大学を中心として実施されていますが、現職教員などの社会人学生も少なくなく、また構成大学がそれぞれ地理的に離れていることから、フレックスタイム・カリキュラム制度や大阪サテライト(大阪大学中之島センター内)での授業も取り入れており、今後は滋賀大学でも大津サテライトプラザ(JR大津駅前)の積極的な活用が見込まれます。

 本学は、連合大学院に参加することによって、教育学部、大学院教育学研究科(修士課程、教職大学院)そして、連合大学院(博士課程)と、学校教育に関する教育・研究の一貫した道筋が整います。また、本学が今まで貢献してきた優れた学校教員や高度な実践性と専門性を持つ教員の育成、そして現職教員に対する研修に加えて、学校教育学における研究者育成に踏み出すことになります。さらに、連合大学院では構成大学による共同研究が活発に実施されており、今後、滋賀大学における研究の活性化につながり、より質の高い研究レベルに到達することが期待されます。

 滋賀大学は、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科への参加を機に、教育・研究の一層の発展に貢献していく所存です。

 皆様方のご理解とご支援を、何とぞよろしくお願いします。

 

  平成30年9月3日

国立大学法人 滋賀大学学長
  位 田 隆 一

〔参考情報〕
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科の拡充について(兵庫教育大学HP)