高病原性鳥インフルエンザ関連の情報について、関連諸機関の情報をもとにまとめています。
 常に最新を各ページで確認ください。

2006.11 作成
2014.3.31 最終 改訂

  • WHO(インフルエンザのページ)
     http://www.who.int/influenza/en/
  • 国立感染症研究所(ホームページ)
     http://www.nih.go.jp/niid/ja/
  • 厚生労働省(健康のページ)
     http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/index.html
  • 厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)
     http://www.forth.go.jp/index.html
  • 外務省(海外安全ホームページ)
     http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

はじめに

 A型インフルエンザウイルスの自然宿主は水禽類のカモですが、ヒトに加えてブタ、ウマなど多くの哺乳動物に感染し、人畜共通感染症を起こします。例えばヒトからはH1N1、H2N2、H3N2などが分離されますが、カモはありとあらゆる亜型のインフルエンザウイルスを保持しており、ヒトや野生哺乳動物が感染するインフルエンザウイルスのすべてが、カモ由来と考えられています。

【参考】吉田眞一他編、戸田新細菌学(第33版)、南山堂、2007 年.

 

高病原性鳥インフルエンザとは

 鳥類で感染性を示す「鳥インフルエンザ」の中でも、鳥が死亡したり、全身症状を発症したりと、鳥に対して特に強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。鳥から鳥へ直接、または水、排泄物を介して感染します。鶏、うずらなどが感染すると、神経症状、呼吸器症状、下痢、食欲減退などが現れ、鳥類の大量死亡もまれではありません。

【参考】
鳥インフルエンザに関するQ&A.
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/QA0612.html

 

人への感染について

 鳥からヒトへの鳥インフルエンザウイルスの感染は、非常にまれです。
しかし、世界的に見るとこれまでにいくつかの感染例が報告されています。
 2003年以降、中国およびベトナムでH5N1型ウイルスの流行があり、2003年12月から2014年1月24日現在までに、延べ16カ国(2013年発生国:カンボジア、インドネシア、中国、ベトナム、バングラデシュ、エジプト、カナダ)で650名のヒト感染例(内386名の死亡)が報告されています。

【参考】
鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染確定例の累計(WHO)
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/H5N1_cumulative_table_archives/en/

 ところが、2013年に中国において流行したH7N9型ウイルスは、鳥に対しての病原性が低いが、ヒトに感染した場合に重症肺炎となることが報告されました。2014年1月29日現在、中国本土および台湾・香港から238例の症例が報告されており、うち56例が死亡しています。現在のところ国内における発症は報告されていませんが、今後も注意が必要です。

【参考】
鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応.平成26年1月29日現在.国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/2276-flu2013h7n9/a-h7n9-niid/4324-riskassess-140129.html

 

 

鳥からヒトへの感染経路

 鳥インフルエンザウイルスに感染した鳥への密接な接触(特に内臓や排泄物への接触)が原因と考えられています。通常は人への感染力は弱いと考えられていますが、人へ感染した場合症状が重くなりやすいので、注意が必要です。
 元来ヒトに感染しないタイプのインフルエンザウイルスが変異して、ヒトに感染するようになり、さらにヒトからヒトへと感染するようになると、「新型インフルエンザ」として出現することになります。それまで誰も罹っていないため免疫が無く、容易に感染が拡大します。2009年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)は季節外れの流行を来しました。現在は新型インフルエンザの発生は報告されていません。

【参考】
「新型インフルエンザ」入門(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_nyumon.html

 

鳥インフルエンザが発生している国、地域への旅行

 現段階では鳥インフルエンザ発生国への渡航の自粛、中止の必要はありません。必ず最新情報を確認してください。
 感染した鳥との密接な接触等により、人への感染の可能性は否定できませんので、これらの地域へ渡航される方は一般的なインフルエンザの予防に心がけるとともに、
(1)生きた鳥を扱う市場や家畜飼育場への立ち入りを避ける、
(2)死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける、
(3)鳥の排泄物に汚染されたものを直接触らない等不用意に鳥に近づいたり触れたりせず、衛生管理にも十分注意してください。

【参考】
海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A(外務省)
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html

 

野鳥や飼育動物に関しての注意

・ 野鳥にはなるべく近づかないこと。
・ 野鳥に近づいた場合には、手をきちんと洗い、うがいをすること。
・ 死んだ野鳥を発見した場合には手で触らず、学校や、獣医師、家畜保健衛生所又は保健所に連絡すること。
・ 鳥や動物を飼育している場合には、それらが野鳥と接触しないようにすること。このため、放し飼いは行わないようにするとともに、野鳥の侵入や糞尿の落下などを防止するために、飼育施設にトタン板等の屋根を設けるなどの適切な措置を講じること。

【参考】
死んだ野鳥への対応や飼育動物に関する対策等について(平成18年4月20日)(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1246299.htm

 

インフルエンザの予防等について

 一般にインフルエンザが流行している時は、次のように感染防御に努めることが大切です。

・ 手洗い・うがい
・ マスク着用
・ 咳エチケットを守る
・ 人混みや繁華街への外出を控える
・ 十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスよく栄養をとる
・ 有効なワクチンの接種

【参考】
SHR mini No.32「インフルエンザ注意報発令!」、滋賀大学保健管理センター、2013
http://www.shiga-u.ac.jp/pdf/campuslife/health_consult/SHRmini.32.pdf