アイルランド南西部に存在するアイルランド第二の都市コークに位置する国立コーク大学と滋賀大学は、交流協定成立に向けて、昨年来交渉を続けています。

 位田隆一学長と経済学部真鍋晶子教授は昨年11月と本年4月コーク大学を訪問、両大学の特徴を生かす交流を検討すべく、パトリック・オシェイ(Patrick O’Shea)学長と会談して、今夏頃の交流協定締結を目指しています。また先方の様々な部署の教職員と協議して、具体的な交流形態を探っています。

 その嚆矢(こうし)として、現代アイルランドを代表する詩人ジョン・モンタギュー(John Montague)の日本語翻訳詩集出版の企画が、アイルランドとアメリカの文学を専門とする真鍋教授とコーク大学図書館長で詩人でもあるジョン・フィッツジェラルド(John Fitzgerald)氏の間で始まりました。コーク大学はモンタギューが教鞭をとり、多くの優れた詩人や文学者を育てた所で、彼の蔵書や資料が多く残っています。フィッツジェラルド氏は、コーク大学学生としてモンタギューの指導を受け、その後生涯交流し続けました。そして今も未亡人にモンタギューの作品の管理を任されています。昨年11月訪問時に、フィッツジェラルド館長の案内で位田学長と真鍋教授はそれらを収納する図書館の貴重書書庫を見学しました。

 すでにフィッツジェラルド館長と真鍋教授は、昨年の日愛外交樹立60周年を機に今秋コーク大学出版局が出版する記念論文集CROSSINGSの編集者と寄稿者の関係にあり、学術交流の端緒は開けています。滋賀大学とコーク大学の学術交流の第一歩として、日本ではアイルランド文学研究者以外にはあまり知られていないモンタギューの卓越した詩の世界が、滋賀大学から広く発信されることが期待されます。

モンタギューの肖像画と本が展示されている

フィッツジェラルド図書館長と真鍋教授
―モンタギューの肖像画の前でー

茶色い落ち着いた外観

コーク大学ブール図書館

蔦の様な模様の門

コーク大学正門

【コーク大学訪問についての記事はこちら】
アイルランド、コーク大学との交流協定交渉の進展
(5月9日掲載)