本館所蔵のレオン・セー『フランスの財政』に関する貴重書を展示していますので、ぜひご覧下さい。
貴重書展示コーナーは図書館1Fカウンター前に設けています。



『フランスの財政』(1883)と自筆書簡

『新経済学辞典』(第2版 1900年)

本図書館所蔵の経済学の古典(18)


レオン・セー『フランスの財政』(1883)と自筆書簡

  レオン・セー(Léon Say, 1826-1896)は、フランスの自由主義経済学者、実業家、政治家であり、「セー法則」で有名な経済学者J.B.セー(Jean Baptiste Say,1767-1832) の孫にあたる。彼は、フランスの財務大臣を3回務め(1872年-73年、1875年-79年、1889年)、日本銀行の設立にも大いに影響を与えた人物として知られる。
 滋賀大学附属図書館は、レオン・セーの著書『フランスの財政―1881年12月15日から1882年12月20日までの1年間の議論』(1883)を所蔵している。本書に添えられた書簡から判断して、これは、著者のレオン・セーが、同時代の著名な統計学者アルフレッド・ド・フォヴィーユ(Alfred de Foville, 1842-1913)に献呈したものであることが判明した。書簡の文章からは、レオン・セーがと16才年下の統計学者ド・フォヴィーユに対して、敬意と親近の情を抱いていたことが感じられる。
    今回は、レオン・セーが編纂した『新経済学辞典』(第2版 1900年)も同時に展示する。

(1)Say, Léon, Les finances de la France : une année de discussion du 15 décembre 1881 au 20 décembre 1882, Paris : Guillaumin, 1883
(2)Nouveau dictionnaire d’économie politique, publié sous la direction de M. Léon Say et de M. Joseph Chailley, 2e éd. Paris : Félix Alcan, 1900

注:本書簡の詳細については、御崎加代子「(資料紹介)滋賀大学図書館所蔵Léon Sayから Alfred de Fovilleへの書簡(1883)」『彦根論叢』412号2017を参照されたい。

(解説:経済学部教授 御崎加代子)