matsudamitiyuki

初代県令・松田道之

 平成25年11月21日(木)滋賀大学大津サテライトプラザ日本生命大津ビル内において、第5回おうみ学術出版懇話会を開催しました。

 この会は、本学ならびに連携大学等による学術出版会の開設に向け、学術成果の出版を念頭においた報告と意見交換の場として開催するものです。

 当日は、本学教育学部准教授の馬場義弘氏から「明治維新と滋賀県令-松田と籠手田-」をテーマに報告がありました。初代県令・松田道之は、鳥取藩主の家来の家来(陪臣)の家に生まれ、幕末には排外的な尊王攘夷派の志士として名を馳せますが、維新後は一転して開明派の県令となり活躍します。一方二代・籠手田安定は、もと平戸藩主の近習として、封建的な徳を体して生きようとしますが、地方官としては、目まぐるしい世情に疑問を感じつつも維新変革の推進者となります。

kagotedayasusada

2代県令・籠手田安定

 

 報告では、明治初期の滋賀県政を担った二人の経歴や性格の 違いに触れつつ、それぞれの人物像をより鮮やかに蘇らせるためには県内各地の足跡をたどるような調査も進めたいとの意欲も語られました。また、当時の滋賀県という地域そのものが、歴代県令の政策にどのような影響を与えたのかという点も検討課題であると提起されました。

 この日は、本学出版懇話会の企画運営にあたっているメンバーの他、滋賀県立大学より川口逸司副理事長、滋賀県立大津高等学校より中山敬一教諭(第1回話題提供者)も出席、松田、籠手田の人物論に花が咲きました。土下座の習慣をやめさせることをはじめ、出身を問わず教育を普及させることに尽力した二人の県令の姿勢は、現代社会でも参考になるとの意見も聞かれ、3代目の中井弘(西欧通ながら西欧カブレではなかった。日本生命創設も支援。) を含めた3人の県令の比較も待望する声が高まりました。今回も学術出版会設立に向け、さらに広がりが期待できる集まりとなりました。

川口氏(左)、中山氏(右)

川口氏(左)、中山氏(右)

馬場氏

馬場氏

会場風景

会場風景