平成25年10月21日(月)多賀町の多賀「里の駅」において、第4回おうみ学術出版懇話会を開催しました。

 この懇談会は、本学ならびに連携大学等による学術出版会の開設に向け、学術成果出版を念頭においた研究報告と意見交換の場として開催するものです。

 当日は、「「ふなずし」にみる伝統と科学」をテーマに、滋賀県立大学の灘本知憲氏(人間文化学部教授)、浦部貴美子氏(人間文化学部准教授)、入江俊一氏(環境科学部准教授)、木村水産株式会社の木村昌弘氏、木村有作氏による報告がありました。灘本氏、浦部氏からは、ネズミを対象としたふなずし抽出液・ふなずし飯抽出液を与える研究に基づき、血圧を下げる効果が認められる等、ふなずしの効能に関する話題が提供され、入江氏からは、ふなずしには典型的なラクトバチルス属の乳酸菌が存在するが、漬け込み期間が1年を経過してくると、菌が減少し、乳酸を作らなくなるようだとの指摘があり、さらなる調査が必要との課題が提示されました。また、木村昌弘氏、木村有作氏からは、ふなずし製造の際に手水(※ご飯を漬け込む時に使う手洗い水)を工夫されていること、滋賀県外にもふなずし好きの人は多いことが報告されました。

 懇話会には、本学出版懇話会企画運営作業部会のメンバーの他、滋賀県立大学より川口逸司副理事長、布野修司理事・副学長、滋賀県立大津高等学校より中山敬一氏(第1回話題提供)も出席、前回(第3回)テーマ「近江の発酵文化とふなずし」とはまた異なった切り口から、特に発酵現象を中心とした意見交換が行われ、学術出版会設立に向け、弛まぬ歩みを続けることとなりました。

 

左より灘本氏、浦部氏、入江氏

手前左中山氏、手前右川口氏

左より布野氏、木村有作氏、木村昌弘氏.jpg

左より布野氏、木村有作氏、
木村昌弘氏

手前左中山氏、手前右川口氏

 左より灘本氏、浦部氏、入江氏