平成25年9月20日(金)彦根市のギャラリー&カフェ寺子屋(ひこね街の駅寺子屋力石)において、第3回おうみ学術出版懇話会を開催しました。

 この懇談会は、本学ならびに連携大学等による学術出版会の開設に向け、学術成果出版を念頭においた研究報告と意見交換の場として開催するものです。

 当日は、京都華頂大学教授(本学名誉教授)の堀越昌子氏から「近江の発酵文化とふなずし」をテーマに報告がありました。「米と魚」を柱とした食文化のアジアモンスーン圏に位置する滋賀県では、淡水魚の宝庫である琵琶湖の存在とあいまって、豊かなナレズシ文化が形成され、宮行事でも多く登場してきました。こうした行事食、祝い食としての位置づけが高い点が、魚発酵食品が日常食となっているタイ・カンボジア等、他の熱帯モンスーン地帯の国々との大きな相違点であるとのご指摘がありました。また、フナズシの滋味を喜ぶ人の数は年齢とともに増す傾向にあり、フナズシ継承への課題が提唱されました。

 懇話会には、本学出版懇話会企画運営作業部会のメンバーの他、滋賀県立大津高等学校教諭の中山敬一氏、本学経済学部学生2名(滋賀大学農業ビジネス研究会所属)も出席、フナズシのおいしさをどのように方言で表現するのか等の言語的視野も含めながら、また発酵に関心を持つ学生の意見も取り入れながら、様々な意見交換が行われ、学術出版会設立に向け、さらなる前進を続けることとなりました。

寺子屋力石での懇話会の様子

寺子屋力石での懇話会の様子

報告を行われる堀越先生

報告を行われる堀越先生