この度、岩上はる子教授(教育学部)が『F.V. ディキンズ書簡英文翻刻・邦訳集』により、日本英学史学会から奨励賞を授与されました。授賞式は10月20日に和歌山大学で開催された「日本英学史学会第49回大会総会」において執り行われました。

 幕末から明治にかけて来日したパイオニア的日本学者フレデリック・ヴィクター・ディキンズに関する長年の研究および、ピーター・コーニッキ・ケンブリッジ大教授との共編『F.V. ディキンズ書簡英文翻刻・邦訳集』の刊行の功績が認められたものです。

F.V. ディキンズ書簡英文翻刻・邦訳集

『F.V. ディキンズ書簡英文翻刻・邦訳集』
編集・解説:岩上はる子/ピーター・コーニッキ
単行本:373ページ
出版社:エディション・シナプス社(2011/7/15)
価格:24,800円
ISBN 978-4-86166-144-0

受賞された岩上教授(左)と兒玉教育学部長

受賞された岩上教授(左)と兒玉教育学部長

岩上教授に授与された賞状

岩上教授に授与された賞状

<紹介>
幕末維新期に来日したフレデリック・V・ディキンズは英国海軍軍医や弁護士として活動する傍ら、初の本格的英訳とされる『百人一首』を1866年に出版、その後『竹取物語』『方丈記』『万葉集』などを英訳し、日本文学の海外への紹介に先駆的な役割を果たしました。本書簡集は、イギリス人外交官アーネスト・サトウ、博物学者南方熊楠宛ての書簡を翻刻し注釈と解説および日本語訳を付したもので、明治期の日英交流史、日本文学の英訳史など比較文化・文学研究にも貴重な一次史料と言えるものです。

*「日本英学史学会」は、日本の英学に関する学術的研究を行うことを目的として1964年に設立された日本学術会議協力学術研究団体です。