国立大学法人滋賀大学
平成24年2月10日

  1. 滋賀大学は、本学教育学部宮田仁教授(53歳)の研究活動における不正行為について、平成23年7月より不正行為調査委員会において調査を進めてきたが、不正行為があったことを認定し、その結果を「本学教育学部教員の研究活動における不正行為に関する調査結果(概要)」として公表する。
  2. 宮田教授の研究活動における不正行為は、改ざん、盗用、共著者の同意を得ない無断投稿、重複投稿の4つの分野に及んでいる。その詳細は、「調査結果(概要)」を参照願いたい。委員会が不正行為論文として認定した論文は、不正行為論文リストに示す20編である。
  3. 宮田教授の研究活動における不正行為は、偶発的ではなく、改ざんに見られるように、長期にわたり繰り返し行われている。また盗用の内の1件は、共同研究者の研究成果の重要な部分を、自らがファーストオーサーである論文を国際学術誌に掲載するために無断で利用したケースである。またいくつかの共著者の同意を得ない無断投稿や重複投稿もあり、研究上の倫理に反する行為である。
  4. 改ざん論文、盗用論文の学術的社会的影響は、プロシーディングズ(学会大会予稿集)掲載論文が多く、また他者による引用も学術論文相互引用検索システムであるScience Direct SCOPUSでは1件もなく、研究領域の近い限られた範囲にとどまると考えられる。
  5. 調査委員会は、不正行為と認定した論文と研究費との関係を調査し、研究費は研究目的及び計画に基づき使用されており、不正を前提として使用したものではなく、改ざん・盗用と直接因果関係のある支出はなかったと判断した。
  6. 学長は、「不正行為論文リスト」が示す、改ざん、盗用、共著者の同意を得ない無断投稿であると調査委員会が認定した18編の論文の取り下げを、宮田教授に勧告した。
     宮田教授は、調査委員会における調査に対しては、自らの不正行為を認め、必要な書類等の提供に応じた。また、学長からの論文取り下げ勧告を受け入れて、論文取り下げ申請を行った。
  7. 本学では、従来より研究活動における不正行為が行われないように取り組んできた。大学教員は、高い研究者倫理に基づき自由な発想で研究活動を行っているが、本事案は、当該教員のモラルの欠如に起因するものである。今回の事案が生じたことは誠に遺憾であり、今後研究活動における不正行為防止に係る全学的な対応を一層図ってゆきたい。

詳細は、教育学部教員の研究活動における不正行為に関する調査結果(概要)を参照ください。