平成17年度京都新聞大賞文化学術賞が京都新聞社より教育学部 小笠原 好彦教授に授与され、11月28日(月)に表彰・贈呈式が京都新聞文化ホールで行われました。同賞は、文化・学術の分野でめざましい業績を挙げた京都府又は滋賀県に在住する個人または団体に贈られるものです。
 小笠原教授は、昭和39年東北大学教育学部を卒業、昭和41年同大学院文学研究科修士課程修了、奈良国立文化財研究所を経て、昭和54年4月滋賀大学教育学部助教授に就任。現在に至ります。
 今回受賞の対象となった業績は、「日本考古学の研究、特に古代寺院の研究及び古代地域史の研究に優れた業績をあげた」ことです。
 小笠原教授は、奈良国立文化財研究所に在職中は、飛鳥の山田寺、平城京の薬師寺、大安寺などの調査に従事し、本学に着任後は、蒲生町宮井廃寺をはじめとする滋賀県内の古代寺院の研究を精力的に行いました。また、西近江における古墳時代の集落跡から、オンドル様の遺構を発見し、これを渡来系氏族にかかわるものと位置づけ、古代近江の地域形成史の実像を構成することに大きく貢献しました。

小笠原好彦教授

【小笠原教授の受賞コメント】
 「大学を卒業後、飛鳥や平城京で多くの遺跡の発掘にかかわりました。その後、滋賀大学に転任し、教育、研究に携わり、近江の遺跡から見る視点をもちうるようになり、複眼で古代史を考えうるようになりました。
 今回、建立した氏族が明らかでない畿内と近江の古代寺院に対し、新たな視点から造営した氏族の解明を試みた研究と、紫香楽宮など近江の地域的研究を評価していただきました。地域を生かした考古学の研究に対する評価と今後の研究、教育への励ましと理解し、さらに生かしていきたいと思います。」